【感想】語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル)

高野秀行 / 集英社インターナショナル
(134件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
58
48
13
1
1

ブクログレビュー

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  • ぽえぞう

    ぽえぞう

    語学に興味あってもなくても、著者がすごくエネルギッシュで面白く読める。人生をとことん楽しんでいて羨ましい。いろんなエピソードがあって笑った。

    投稿日:2024.05.12

  • やさしい犬

    やさしい犬

    言語を冒険で便利に使える"魔法のツール"と称して世界中を冒険しつつ言語を習得してきた著者の語学冒険譚。

    私も趣味でインドネシア語や英語、中国語を少しながら学んでいるので著者の「魔法のツール」という感覚がとてもわかる(そして学ばなくなると穴の空いた器の如く知識が漏れ出ていく感覚も)。一方、ここまで色々な言語を文字通りテキストもない中での独学をする中で得られた語学のコツや落とし穴、語学と民族性の関係の話などとても為になった。使う言語を切り替える時なんとなく話者の人格を切り替えるという話は身に覚えがあるしその理由の解説がとても参考になった。続きを読む

    投稿日:2024.05.04

  • ikasodna

    ikasodna

    さすが高野さん、語学学習法という観点でも体験談という観点でも非常に面白かった。
    最初の衝撃的なエピソードにはじまり、新しい言語への出会い方、学び方など、どれ一つとっても面白い。
    言語のノリ、ムベンベの正体やえつとue の関係、中国の日本族など、現地語を少し話せるだけでこれほど見える世界が変わるのかと非常に言語学習への意欲が高まった。

    民族を聞くのはタブーなのにどんな言語を話すかは喜んで教えてくれる

    フランス語の成績が悪すぎてフランス文学専修送り

    ザイコランガランガのニッポンバンザイ

    うっかりコカイン工場に出くわしてしまうコロンビア、あらゆる文明の発達段階と階級をつなげるスペイン語

    中国の日本族
    ロシアも同じ感じだったな

    アメリカもミャンマーも知らないワ人

    前近代の言語にはあいさつがない
    友達も文明語
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    投稿日:2024.04.28

  • 充実大豆

    充実大豆

    高野さんの今までの言語学習についてまとめてられている

    高野さんの他の本は行きたい場所があるから語学を学んだくらいの記載だったけど、どうやって学んだのかについて詳しく書かれている
    言語学習という真面目なテーマだけど、他の作品と同じように面白く書かれていて楽しく読める

    ネイティブのノリを習得する話は実際に外国語使う中で感覚として知ってた気がするけど、意識したことなかった。
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    投稿日:2024.04.07

  • shiho-k

    shiho-k

    非常に面白かった。
    ムシャシノの話なんて、声を出して笑った。
    著者が今まで国内、国外で学んだ言語について、独自の観点で分析している内容と、その言語を習得しようとした経緯が事細かに面白く書かれている。
    ひと言で言ってしまえば、著者が外国語を学んだ理由というのは、現地の人とコミュニケーションを取るためだ。単にコミュニケーションを取るというより、より親密になるための手段としての言語習得である。
    現地の人の言葉を学んでいるうちに、数珠繋ぎのように他の言語を学んでいく。そして、それらの共通点を鋭く分析し、独自の言語習得法を確立していく。

    著者の言う「言語内序列の法則」は、「言語にはうまく話せる人の方が優位に立てるという理不尽な法則」(p87)なのだが、これには納得。確かに日本語を話す外国人には親近感が湧くと同時に、それが片言であれば無意識のうちにこちらが少し優位に立ち、対等な関係ではなくなるように思う。

    あとがきで著者が「この本の想定される読者は、語学に興味がある人と、外国の知らない国の話が読みたい人」と書いている。私は前者である。
    本書は、両方の読者を満足させ得る内容であるけれど、私としてはもっと語学について詳細に著者の経験を知りたいと思った。著者には、もっと語学に焦点を当てた内容の本も書いてほしいと思う。
    彼の語学に関する独自の視点や独特の学習法は、外国語を勉強している人に役立つだろうと思う。
    私自身もこれからの英語学習に「物真似学習法」を取り入れてみたいと思う。
    そして、これを機に著者の既刊の作品も読んでみたいと思う。(アマゾンで見たら軒並み評価が高く期待大だ)
    続きを読む

    投稿日:2024.04.03

  • もん

    もん

    著者が、読みやすく書いた、というだけあって読みやすく面白い。ただなぜか時間かかった…
    辺境すぎてついていけなかったのか?

    世間一般が知らない言語すぎて興味深いところと、引いてみているところが両立して複雑な気分。
    ボミタバ語、シャン語、ワ語、初めて聞いた…

    好奇心旺盛な著者らしく、大学の探検部時代から赴くままに生きている。
    その勢いのまま言語も学び習得する姿はすごいとしか言いようがない。探検の道具であり、探検の対象にもなる言語。新しい探検テーマを見つけるとそのテーマと同じくその場で話される言語にもワクワクするそうだ。
     
    リンガラ語を学んだ時は東アフリカのスワヒリ語より文法がシンプルで、アフリカのリズムを感じたそうだ。アメリカの遺伝子調査でもアフリカ系アメリカ人の大半がコンゴ民主共和国(旧ザイール)とそのとなりのアンゴラに由来することがわかったそうだ。
    もしそうなら、リンガラ語の元になったコンゴ、ザイールのバントゥ諸国のリズムが奴隷貿易でアメリカに渡り、ジャズやロック、ヒップホップになったのではないか。 p. 52

    興味深い…

    ザイール人はエネルギッシュでハチャメチャ。
    コンゴ人はそれに圧倒され、大人しい印象…


    語学の勉強法は、ネイティブの懐に入り教えてもらう。生きた言語しかいらない、と言いつつもルールを探し自分なりの解釈で、リアルな言語を習得していく。誰もができる方法ではない。ネイティブに読み上げてもらった文章を繰り返す、シャドー法。

    各地の話や作者の行動力、コミュ力にはあっぱれ。

    福建省、客家はっか、土楼とぅろう
    円形、たまに四角形の伝統的な巨大集合住宅のこと。
    客家語を使用。
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    投稿日:2024.03.24

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