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山本文緒 / 新潮社 (313件のレビュー)
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おかみさん
文中に、こんなものを読む人がいるだろうかと書かれていましたが、 こんなにも為になる本はなかなかありません。 世に出してくださりありがとうございます。
投稿日:2024.05.15
たゆ
この本がどういう内容なのかは知っていたし、最後どうなってしまうのかも知ってたけれど、想像以上にずしんと来てしまって、悲しくて涙が止まらない。 ある日突然亡くなるのも辛いけれど、あと何日位ですと余命を…告げられて、治療しても辛い、しなくても辛い、本人が一番辛いのに周りにも申し訳ないって思ってしまうなんて…。 最後の日記は本当に朦朧とした意識の中で書いてる感じで、作家魂がすごい。 続きを読む
投稿日:2024.05.14
エル
がんになり余命宣告されたらその日までどう生きたらいいんだろう?夫婦2人で無人島にいてもやがて旦那さんは本島に行ってしまう。無人島に残されるのは自分だけ。その日が来るまでどう生きたかを丁寧に綴った日記。…私なら。私なら無人島に何を持ちこもうか。いや、余命宣告されたのならばそれどころじゃないとパニックになってるかな。とても静かに胸にしんしんと言葉が降ってくるような読書になりました。続きを読む
投稿日:2024.05.12
NASU88
最後の長編「自転しながら公転する」を読了し、「描写にリアリティを感じる」ことで高評価させていただいたのが2021年10月3日。その10日後の悲しいニュースに、もう新作が読めない事の寂しさを感じたことを…覚えています。本作は最後の120日間、ご本人も「書けない寂しさ」を強く感じていたことがよくわかります。58歳は早過ぎますよね。いろいろ心残りだったろうなぁ。 自分も勝手に長生きできるイメージをなんの根拠もなく持ってるけど、楽観は禁物です。続きを読む
ピン
「無人島のふたり」読了。山本文緒さんの余命120日からの日記。 淡々と飾り気の無い言葉で綴られる。58歳最後の日に58歳で逝ってしまった彼女の日記を読み、近しい人をこんな風におくるのはもう嫌だなとつく…づく思った。続きを読む
投稿日:2024.05.10
ビンゴ
山本文緒さんの著書「自転しながら公転する」があまりにも素晴らしく、彼女の作品をもっと読みたいと思って調べたことがきっかけで、皆がおすすめしていたこの本に出会った。 「無人島のふたり」というタイトルだ…けでは気付かなかったがこれはいわば山本文緒さんの闘病日記であることにびっくりし、さらに彼女が2021年にお亡くなりになっていたことを知ってさらに衝撃を受けた。 闘病している本人が書いている闘病日記やブログは何回か目にしたことはあったが、文章のプロが書く闘病日記は本当に細かいニュアンスや気持ちの描写などが的確で分かりやすく、実はまだ読み始めて30ページくらいだけど余命があと4ヶ月しかないと知ったときの気持ちや髪の毛がごそっと抜け落ちた時の絶望感が本当にストレートに伝わってきて、胸が苦しくなった。 どうか読み終えた時に苦しいだけじゃなく、心から読んで良かったと思える気持ちになっていますように。 続きを読む
投稿日:2024.05.09
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