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鼠入昌史 / 鉄道の歴史を変えた街45 (1件のレビュー)
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whitesheep11
鉄道の開業によって華麗に変身したところもあれば、廃止によってさびれたところもある。 鉄道をテーマにして街を探ると、いろいろなことが見えてくる。 最初に長崎を取り上げている。 …長崎といえば、西九州新幹線の開業で話題になった。 そんな長崎の町の一角に「鉄道発祥の地」と書かれた碑が建っている。 あれと思ったが、1853年(嘉永6)に鉄道がやってきていた。 ロシアのプチャーチンが日本の開国を目指して長崎にやってきた。 長崎奉行に国書を渡した。 その際に、佐賀藩士の本島藤大夫(もとじまとうだゆう)が検使の同伴者としてプチャーチンの船に乗り込んだ。このときのことを「鍋島直正公伝」に記している。 その中で、蒸気機関車の模型を見たと書いていた。 その後、1865年(元治2)に本格的な鉄道が日本にやってきた。 トーマス・グラバーが、大浦海岸に約600mの線路を敷設。蒸気機関車「アイアン・デューク号」に2両の客車を連結して運転した。 中国に輸出するためにイギリスから来た男グラバー商会が輸送したが、清国政府が購入しなかったので、日本に一旦移して運転した経緯があった。 そういう意味での「鉄道発祥の地」ならうそ偽りはない。 このところ話題になっている街といえば、千葉県の流山市。 2020年時点で流山市の人口は19万9849人。人口増加率は全国一位だそうだ。 2005年に開業したつくばエクスプレスが人口増加の流れをつかむきっかけになった。 東武アーバンパークラインと交わる流山おおたかの森駅は、つくばエクスプレスの駅の中で、秋葉原・北千住駅に次ぐ乗客数だ。 2007年には大型ショッピングモール「流山おおたかの森S.C」が駅前に開業した。 マンションも増え、小学校の数も増えている。 開業前は、雑木林が点在していた不毛の地だったのが今では変身している。 鉄道があるとないのでは違いがあるなあ。続きを読む
投稿日:2022.12.29
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