【感想】薬師と魔王(下)　永遠の眷恋に咲く

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魔王さまを救おうと試行錯誤し実験を続ける様子なんかは臨場感があってよかった。
魔王さまの記憶が曖昧になるシーンはほんと切ない。セーナがたくましい。そして賢い。
敵との戦いは、なんというか微妙だったけど。

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うーん……？
高評価が多い中アレだけど、下巻はあまりにも展開が速すぎてついて行けない。上巻がよかっただけに、なんかなー。もっとページ数あってもよかったのでは。

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下巻がこんな次から次へと衝撃的な展開になろうとは、全く想像していなかった。
セーナがデル様の元に戻るには現実世界で死者にならなくちゃいけなかったことも。
再会後、あっという間に二人が結ばれたことも。
それでいて、二人が本当に幸せになるためには、乗り越えなくてはならない壁が多かったこと。
セーナも寿命を気にしなくていい存在になったから、作中の時間の流れが上巻に比べて速くなっていて、まさかエピローグまでにあんなに時間が流れるとは、本当に思ってもみなかった。
それまでに、こちらの命を狙ってくる暗殺者と対峙しなくちゃいけなかったし、毒とは別の件で体調を崩してしまったデル様を救うべく、再生医療にまで乗り出すことになるし。
内容盛りだくさん！
それに、後半は前述通り再生医療が絡んでくるので、専門書を読んでいるような気になった。
こんな本格的な内容が出てくるとは。
あと、実験がうまくいかないセーナの叫びが詰まった実験ノートの記述に胸が詰まった。

とにかく、上巻前半のほのぼのさをかなぐり捨てた（と思っている）衝撃的な後半戦、振り落とされずについてきて欲しい。
その先には感動的な「再会」が待っているので。
下巻だけで2回は再会あるんだよなあ。
どちらも本当に印象的。
待っているのが、それぞれデル様、セーナとパターンが違うので味わいが変わる。
最後の再会は本当に泣けます。
無事に会えて、本当によかった。

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