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周防柳 / 集英社文芸単行本 (2件のレビュー)
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680104
このレビューはネタバレを含みます
面白かった!良質のエンタメ小説。井原西鶴の「好色五人女」を下敷きに、その元となる実話を書いているが、最後の章で、それも西鶴による創作であることがわかる。 西鶴の人物像にもカジュアルに触れられた。 ポップな現代文で読みやすく、しかし「正しい日本語」で書かれていて、気持ちよく読める。教養のあるひとはこういう小説を書けるんだなぁ。物語も一つ一つ、リアルな人間の心の機微を描かれていて、しかし語り口は重すぎず、お茶のお供のエンタメとして丁度よい感じ。 作者に興味がわいた。
投稿日:2023.03.12
図書館亭司書之輔
前の作品の「高天原」もとても面白かったです。 今回は井原西鶴の「好色五人女」をオマージュした作品です。 「真実は小説より奇なり」と言いますが、本当はこんな裏話があったりして?本当はこんな話だったんだよ…。 なんて、噂好きな巷の人々の声が聞こえてきそうな、物語です。 そして、恋に身を焦がす女性がいきいきと、描かれているところが好きです。 綺麗事ばかりじゃなくて、嫉妬だったり、思い違いだったり…。悲しいけれど、何故か優しさを感じます。 これは、じっくり読んで頂きたい、大人の小説です。 この作品を読んで、周防柳さんがますます好きになりました続きを読む
投稿日:2023.02.12
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