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廣瀬陽子 / 集英社新書 (21件のレビュー)
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総合評価:
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shiho-k
遅々として進まぬ読書。 読み終わって、何のために読み始めたかすら思い出せない状況。 しかし、コーカサス地方とロシアのことがよくわかるであろう一冊。 余りにも基礎知識がなかったために、読み進むのに苦労し…た。 知識を持った人が読めば、とても理解が深まるのではないだろうか。 ただ、日本からそう遠くない場所での紛争や普段あまり意識しない自治共和国の存在など大変勉強になった。 また、アルメニア人は世界各国に居住しており、しばしばユダヤ人になぞらえられるということも初めて知った。 さらに、アゼルバイジャン人の民主化によって安定が損なわれ、混乱を招くとの考えは、私の中の常識と真逆で驚かされた。 それぞれの境遇や歴史によって、それぞれの価値観、常識があるということを改めて感じた。 少し古い本なので、現在の各国の状況は変わってきているだろうけれど、ロシアのウクライナ侵攻が行われている今日、いまだにロシアと周辺諸国との攻防は続いており、長期的な平和が訪れる日が来るのだろうかと暗澹たる気持ちにもなる。続きを読む
投稿日:2022.07.19
ちょっかん
現在、ナゴルノ・カラバフを巡るアゼルバイジャンとアルメニアの紛争が全世界で注目されている。そのため、コーカサスの複雑な情勢を理解するために本書を読んでみた。本書が書かれたのが2008年のグルジア紛争以…前であり、情報が多少古いなと思う箇所は散見されるが、コーカサスの基礎情報を知るには最適な本である。民族問題に加え、エネルギー事情、カスピ海の領海問題など大変参考になった。本書最後にソチオリンピックの話があったが、まさか北京オリンピック中にジョージアで紛争が起きるとは誰も予想できなかったと思う。続きを読む
投稿日:2021.01.21
えみりん
コーカサスの国際関係(ロシアとチェチェンやアゼルバイジャン、グルジア、アルメニアなど)をざくっと知ることが出来る。文章も読みやすく分かりやすい。
投稿日:2017.08.01
茶山
ソビエト崩壊後の主にコーカサス地方(アゼルバイジャン・アルメニア・グルジア(現ジョージア)のことが、内政、外交等の政治的側面を中心に述べられている。 記述はとてもわかりやすい。 ただ、過去から現在につ…いての分析にとどまっているのが若干物足りない。個人的には、未来についての予測が欲しかった。 俗っぽいけど、学者としての頭のキレがどの程度の水準にある方なのか、いま検証したら判断できたかもしれないので。 巻末は、日本はもっとこの地域に積極的に関わっていくべきだろう..というありきたりな提言で終わってる。続きを読む
投稿日:2017.02.21
もんち
まだまだ理解が及ばない部分もあるが、本書のおかげでだいぶ地名や民族名、国家間の力関係が頭に入ってきた。
投稿日:2015.09.21
nari-aki
本書は2008年に刊行された本。 それから2014年経った今、既読。 アルメニアに関する本を読んで、コーカサス地方に(関する本)興味をもったので、本書を手に入れて読んだ。 コーカサス地方(アゼルバイ…ジャン、グルジア、アルメニア)の抱える問題などについて、わかりやすく書かれている本。 黒海やイランやトルコといった隣国との石油資源の利害関係、また古くからの民族対立、政治政策、そして、旧ソ連に組み込まれていたこともあり、ロシアとの関係も絡まる。 EUとも近い関係にあるし、またロシア、あるいはトルコ、イランといった中東諸国との複雑なバランス、緊張関係になっていて、複雑な利害関係が本書から伝わってくる。 本書が刊行されてから年月が経ち、政治局面なども大きく変わっていることあるが、最近のウクライナ情勢、あるいは、シリア情勢も絡んでいるように思える。 EUとソ連と中東の間に挟まれたコーカサスの三国。ただただ、複雑な利害関係の上に成り立っているということがわかる。 筆者の新しい本があれば、読んで見たいと思う。続きを読む
投稿日:2014.10.25
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