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寺崎昴, 漣ミサ / ティアラ文庫 (1件のレビュー)
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いこ
このレビューはネタバレを含みます
いくら仲良くなっていたからとは言え、誘惑目的のナイトウェアを着てみせてくれとか、王子と言えどもそりゃないぜと言う。 そして、着ちゃうんだよ、メロディア……何でだよという。 そして着た以上は何も起こらない筈が以下略。 ベリルは最初からメロディアに惚れているのに本心を言わないまま上記の有様なので、メロディアには王子に娼婦扱いされてると思われる始末。 あの痛烈な指摘は読んでいて申し訳ないがスカッとした。 言われてもやむなしだぞ王子。 メロディアは濡れ衣で男にだらしない女と見做され、異性との付き合いをしてこなかった初心かつ鈍感なレディ。 仕事命で頑張っている努力家の彼女に対して、失礼だろうと言う。 立場が立場だから簡単に好きとは言えなかったのは理解できるが、痛烈な指摘の後も本心をきっちりとは言わないのかと、もどかしくもあった。 いいキャラなんだけどね、本命に対するやり方が、こう、スマートじゃないというか何というか。 ナイトウェア騒動はあったが、基本的にはメロディアのお仕事話と王子とのもどかしい恋模様、そしてかつての婚約者関係の嫌がらせにならない嫌がらせと(何せ最初から勝負にならないレベル差があった)天罰話であり、割と健全な展開だったと思う(当社比) お仕事を頑張る女子のサクセスストーリーというか。 本番の行為は終盤も終盤の一回だったから余計だろう。 ナイトウェアの件を除けば……健全、うん、多分。 少なくとも自分はお仕事小説として楽しめました。
投稿日:2022.09.03
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