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南博 / 小学館文庫 (6件のレビュー)
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ひるふ
映画をみて興味を持ったので手に取った。 生まれる前の知らない時代、知らない世界の空気感をありありと感じられるエッセイ。
投稿日:2023.11.11
シキモリ
先日公開された同名映画の原作本で、ジャズピアニストである著者が銀座で高級クラブの雇われピアニストをしていた下積み時代を綴った回顧録。癖の強いバンマスや歌い手を相手に社会の厳しさを学ぶ様子は身につまされ…るし、ピンチを持ち前の機転で上手く乗り切る様子は痛快である。同世代の人間が決して手に出来ない高給を受け取れる一方、自分の人生はこれで良いのかと思い悩む南青年の姿もまた身につまされる。本書と地続きとなる渡米編もあるらしいが、こちらは入手するのが難しそう。店の重鎮・ジョージさんにまつわるエピソードが興味深かった。続きを読む
投稿日:2023.10.16
gawappa2
シン仮面ライダー観に行った時の予告編で池松が主演だみたいにやってたのきっかけで読んでみた。 20代の青春。80年代。 著者は夢破れず、今もピアニストとして生きている。。自分の仕事、自分の居場所を失わ…ずに済んだみたいな。 自分は著者よりだいぶ若いけど、あの時にああしとけば?とかそんな過去について思わされた感じ。あと80年代ノスタルジーがいい感じ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 映画は低予算ゆえか衣装やセットなどから80年代ノスタルジーを排除して青春の希望と焦燥に焦点を合わせた感じで、最期はその辺の辻褄合わせか幻想シーンに突入。いまいちだった。続きを読む
投稿日:2023.08.08
bax
このレビューはネタバレを含みます
[ 内容 ] 人気ジャズ・ピアニストが綴る、修業時代の回想記。 真面白なクラシック少年は突然ジャズに目覚め、学校をドロップアウトして「夜の世界」へと向かった。 小岩のキャバレー、六本木のバー、そして銀座の高級クラブのピアニスト。 青年の回りには美しい夜の蝶たち、海千山千のバンドマンたち、怪しげなバブル紳士たち、そして「さる組織」の幹部たち…。 その中で青年は夜ごとに「ゴッドファーザー愛のテーマ」を弾きながら、憧れのアメリカ、ボストンへのジャズ留学を企てる。 爆笑そして感動のエピソードが満載された、80年代バブル時代の銀座青春クロニクル。 [ 目次 ] プロローグ 巨大な寿司桶 1 天空で待っていた奈落(なぜジャズピアノなのか;ピアニスト達 ほか) 2 バブルの銀座―非常階段からの情景(銀座:華の街へ;銀座:大人への儀式 ほか) 3 エクソダス(西荻窪の居酒屋;アプリケーションフォーム ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
投稿日:2014.11.09
okacheap
かっこいいオッサンだなぁ、と思う。菊地成孔関連で知った南博。カッコイイ。山下洋輔のエッセイの面白いのと同様に、こういうジャズメンの文章っていうのは、何でか大体面白い。(11/3/13)
投稿日:2012.08.08
garden
南博は非常に美しい音色を奏でるジャズピアニストだが、その美しさは美辞麗句や綺麗事などではなく、バブルの銀座での生活で人間社会の汚さを体験した上で濾過された美しさであることを感じた。バブル期の空気を感じ…る読み物としても秀逸。続きを読む
投稿日:2012.02.01
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