【感想】白髪の国のアリス 田村セツコ式 紙とえんぴつハート健康法

田村セツコ / 集英社学芸単行本
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  • まっしべ

    まっしべ

    ふとしたきっかけからめちゃくちゃ可愛いイラスト作品を目にし、作者はどなただろ?と調べたところお名前を覚えたのが田村セツコ先生。
    タイミングよく新刊発売予定があったもので、いそいそと購入。

    なんと驚き、御年84歳とは思いもよらず。
    むしろその情報を知った上でページを開いたら、開いても、これまたやっぱり信じられないくらい(あまり言うと失礼だろうか)ほぼ全てのページが可愛いで溢れかえっている。

    全編通して先生が心掛けているのは「ほがらかなあいさつ」(p31)だったり「知らない人にニッコリする」(p72)ことだったり「自画自讃、自分をほめる」(同)ことだったり、自他問わずを慈しみ大事にして過ごす事なのかな、と感じた。

    子どもの頃に当たり前と教え込まれた事ほど、大人になるとやれていないものであり。
    よく学校で’あいさつしましょう’と指導されるけど、当の先生の方が全然あいさつしたそうに見えなかったり。
    人間、何をどうしたって’老い’を避けることは出来ない以上、どうせ老いるならあいさつくらいはほがらかにこなす、自分の事を愛してあげられるおじいさんに私もなりたい。


    …とここまで書いておいて何だが、本として見た場合、残念ながらエッセイとしても作品集としてもお絵描き・塗り絵系ワークブックとしても、いずれも物足りない。
    読者としては1点でも多くの可愛い作品を見たい所であるが、『紙とえんぴつ♡健康法』と謳っている以上、田村先生の健康の秘訣が絵を描く事・絵日記をつける事であるのならば、もうちょっと’創作’についてを掘り下げて引き出してもらいたかった所である。

    あの可愛いファッションはどういったものからインスピレーションを得るのか、ポーズとかはどう考えるのか、印象的なガーリーな表情・特に目元の描き方にこだわりはあるのか、色の塗り方はetc.知りたい事は山ほどあるのだが。
    いや、こんな細かい事に拘っていてはいけないのか。ほがらかに、ほがらかに。

    〈コラージュ人形を作る〉(p70)において、材料にゴツめの’魚の骨’を使っている写真には思わず3度見した。どう見ても骨、しかもヤワなやつでなくて割と鋭い骨のように見える。

    うーむ、お見それ致しました。


    1刷
    2022.8.31
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    投稿日:2022.08.31

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