【感想】人生はそれでも続く(新潮新書)

読売新聞社会部「あれから」取材班 / 新潮新書
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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7
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ブクログレビュー

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  • S.R

    S.R

    報道とは事実とその結果が流れてくることが多く「その後」が放送されることは少ないと思う。
    そんな中で、世間から注目を集めた人を中心にその人の「その後」を記したのがこの本である。ゴーストライター騒動の新垣隆氏、生協の白石さんの白石さんなど自分でも知っているような人が今はこんな人生を歩んでいて、そしてあのときどんな心境だったのか、というようなことが克明に描かれている。
    彼らが日本中から注目を受けた「あの時間」から、今の時間に至るまでの「その後」と「これから」の人生を必死に生きようとする人々の話には心を打たれました。
    今でも続いている「あれから」を読んでみたいと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.18

  • こなたこな

    こなたこな

    着眼点が素晴らしい
    メディアは有名になった瞬間だけを切り取るけど、もちろんその後の人生もある
    そこを知れるのは貴重な機会なので、まとめてくれてありがたい
    一人一人もっと深掘りしてもよかったなぁ

    投稿日:2023.06.13

  • のりぞ

    のりぞ

    前を向けているかどうかはともかく、とにかく人生は続いてしまう。
    SNSなどで知ることのできる人もいるが、記者が取材し実感したものを読むことで、グッとくるものもある。
    若手の記者に取材させることに意味はあると思う。続きを読む

    投稿日:2023.02.16

  • Akiko

    Akiko

    このレビューはネタバレを含みます

    事件の当事者として、マスコミで有名になってしまった人のその後の人生を取材した、読売新聞の特集記事を書籍化したもの。
    国会議員、鈴木宗男氏の、アフリカ出身の秘書。
    赤ちゃんポストに預けられた幼児。
    プロレスの技で相手を死なせてしまったレスラー。
    松井秀喜に5打席敬遠を投げた甲子園投手。
    金八先生で一躍有名になったけど、その後は活躍できなかった俳優。
    その後どうなったのかな?と読者が興味をそそられる。
    あの人、一時は有名になったけど、その後は平凡な人生やねぇ!とか、ひどい事件に巻き込まれて、かわいそうだなぁ、それに比べれば、私の人生はまだまし、とか人間は人の不幸を見て安心するところがあるので、ゴシップ的な本で、こんな本に興味を持ってしまう私自身も、悪趣味よね、などと思いつつ読んだが、ただのゴシップではなかった。
    その時の報道だけではわからない、その後の人生を追うことで、人生とは、生きることとはなんて難しいのだろう、それでも生きていくことは、なんて尊いのだろうと感じられる。
    一生懸命に生きてきたのに、不幸にも事件に巻き込まれたり、思うようにならなかった方々の深い悲しみ。自分の過ちを認め、向き合いながらその後の人生を歩み続ける方々の勇気や謙虚さ。読んでいて涙が出ました。
    「ただのゴシップではない」と私が感じたのは、自分の留守中に家族を全員殺害された、という方の記事。この特集で初めて実名を明かして取材に応じたとのことだった。
    犯罪被害者は時に、事件後の過熱報道などで二重に苦しめられることになる。この方はあまりに凄惨な事件にあい、茫然自失状態でなんとか「死なないように生きてきた」そうだ。おそらく、多くの周囲の方が励ましたり、助けたりしようとはしただろう。しかしこんな目に遭った方に有効な励ましの言葉なんて、何一つないだろう。人生に前向きになるのは難しいだろう。でも事件後初めて取材に応じた、ということは、何かしら「話してみようかな」と心が動いたのかもしれない。それだけでも意味がある取材なのでは、と思った。

    心に残ったのは、多くの方が、ちょっとしたきっかけや学生時代の出会いのせいで人生が狂ったり、事件や事故に巻き込まれたりするわけだが、その後の人生で誰も「あの人に会わなければこんなことにはならないのに」などと考えず、自分が選び取った道に自分でけりをつけようとしているところだ。(もちろんそのような方を選んで取材しているのだろう)。その姿から学ぶところは大いにある。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.01.15

  • なかちゅう

    なかちゅう

    読売新聞に掲載されている、ニュースの当事者になった方々のその後をたどった人物企画「あれから」を収録したもの。
    人生にIfはないが、ここに登場する方々ほど劇的なことではないものの、皆それぞれのレベルでIfと考えることはあると思う。ここに記されている経験・出来事は様々な内容だが、共通しているのは、それをきっちり受け止めて、前を向いて自分の人生を生きているということ。共通項となるそのエッセンスは生きる上でのヒントになると思う。続きを読む

    投稿日:2023.01.04

  • えいすけ2

    えいすけ2

    人生はそれでも続く
    そのタイトル通りの本。
    ものすごくオンリーワンな人達な気がするけど、それは読んでいる読者もきっと同じ。

    投稿日:2022.12.14

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