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万城目学 / 新潮社 (93件のレビュー)
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白いヤギと黒いヤギ
嵐野弓子は吸血鬼だ。吸血鬼の両親と一緒に普通の女子高校生の暮らしをしている。太陽の光も十字架も、全く問題がない。何故ならば一家そろって"脱•吸血鬼化"しているからだ。吸血鬼としての超人的な能力を持って…いるけれど、決して人には見せない。血も飲まない。 そんな弓子の17歳の誕生日の10日前に突然現れたのが"Q"だ。グロテスクな丸い物体で、空中にフワフワと浮いている。Qは"監視者"だ。17歳になる吸血鬼が、血を飲んでいない事を監視して証言する役割を担っている。 易々と監視期間をクリアして無事誕生日を迎えるつもりだった弓子だが、親友のヨッちゃんの恋路の手助けをした事から運命が狂い始めて…。 お気楽な女子高校生のスクールライフを描きながら、運命に抗い自分らしさを追い求める弓子の姿が清々しい。不死(エターナル)でありながら弓子に助力する佐久という男と、親友のヨッちゃんがいい味を出してます。"目に見えないモノ"がテーマに絡んでくると、万城目ワールドは面白い。 【余談】 …ところで、ヨッちゃんが応募して当選した『超絶よく当たる占い師』って、あの人だよね?"お城に住んでて、白馬に乗ってる清子さま"…って言ったらあの人しかおらんわな。 続きを読む
投稿日:2024.05.09
ともりぶ
面白かった!いつもながら内容が想像できないタイトルだが吸血鬼の青春物語だった。よっちゃんのキャラが強い!
投稿日:2024.05.02
mocha
作りこまれて緻密な物語なのか大雑把な設定の物語なのか、ぐらぐらする展開であるが引き込まれて最後まで読みあげてしまった。 高校生の青春物語かと思えば、急展開に話が変わる。 基本的にコミカルなのだが、…突然シリアスとなるが主人公の弓子と親友のヨッちゃんの大仏マスクが引き戻してくれる。 うーん、続編があるのか?続きを読む
投稿日:2024.04.22
mothervets
万城目学さんの本は、 読み始めると最後まで止まらない。 どこかで必ず大笑いしてしまう。 ワケわからんけど何か読み終わった後ふわふわとした浮遊感と明るい気分になる。 こちらは、現代を生きる吸血鬼の女子高…生が主人公のお話。 毎度ながら、すごい目の付け所だなぁとおもう。だって、吸血鬼の女子高生って、なんかやたらロマンチックな悲恋になりそうだけど、全然そうじゃない! 映像化したらCG使いまくらなきゃいけないから、これはやはり小説のままにしておくのが良かろうとおもいます。続きを読む
投稿日:2024.04.11
megumi94
ファンタジーでポップで青春で、とにかく面白くて一気に読んでしまった。設定も背景も世界観も、そう来るかー!と思いながら、軽さも程よかった。 嵐野弓子はあと10日で17歳を迎える。弓子も弓子の両親も吸血鬼…だ。誕生日10日前の朝、17歳の誕生日に儀式を行うまで彼女の行動を監視するという「Q」が突然現れる。現代の吸血鬼のライフスタイル、吸血鬼界の歴史やルールなど、面白くて、だからこそもう少し話を広げられそうで、もっと読みたかったなぁ。と少し残念に思いながら、どういうこと?ということも、明かされてないこともあれこれあったので、もし続編が出れば是非とも読みたい!!! もう終わってしまう…と思いながらも、ファンタジーの世界に入り込んでページをめくる手が止まらなかった作品でした。続きを読む
投稿日:2024.03.09
ayamaron
このレビューはネタバレを含みます
女子高生が17歳の誕生日に吸血鬼の儀式を受けると言うお話だが、冒頭から面白く、一気に読み進めたくなる。万城目さんの小説は突拍子のない設定のことが多いが、毎回ワクワクさせられる。また、非常に細かく描写されているので、この作品で言えば、主人公の家の中や、いろいろな場面状況がまるで目の前に浮かぶようである。面白かった!
投稿日:2024.02.12
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