【感想】思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選

辻真先, 戸田和光 / 創元推理文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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ブクログレビュー

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  • ナオ

    ナオ

    新婚旅行で伊豆を訪れた、トラベルライターの瓜生慎・真由子夫妻。修善寺発、東京行きのお座敷列車に偶然乗車することになった二人は、車内で大事件に巻き込まれてしまう……(「お座敷列車殺人号」)。他にもブルートレイン、α列車など、いまでは姿を消した懐かしい車輌、路線が登場する、“レジェンド”辻真先の鉄道ミステリから評論家・戸田和光がチョイスした珠玉の12編。



    瓜生夫妻の話は、なんだか2人がお茶目で可愛くて面白かった。もうずっとラブラブでいて欲しいし、2人で支え合っていって欲しい。

    あと「郷愁列車殺人号」も失踪したお父様のお殿様気質が、なんか良かった。子供を放置する親への対応。さすがです。そして、事件もなかなか面白かった。列車に乗ってる人、ある意味全員いい人たちだった。


    結構、「昔はみんな乗ってくれたが、今は利用者もいなくなってしまったので廃線になりました」っていう路線が多く出てきた気がする。私が住むところも地方都市で車社会だから、電車は東京に行くときぐらいしか乗らない。でも、乗るとなんだかワクワクするんだよなぁ。


    今は昔の話だったかもだけど、なんだか面白かったな。


    2023.5.4 読了
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    投稿日:2023.05.04

  • 臥煙

    臥煙

    今でもヒット作を上梓する息の長いミステリー作家、短編の中から鉄道をテーマとした作品だけを集めた作品。

    全て短編、短い中にどんでん返しをうまく散りばめた名人芸が楽しめる。1980年代の作品も多くそれだけで郷愁を掻き立てられる。

    大垣夜行からムーンライトながら、そして父子の葛藤を描いた「遠い日、遠いレール」が絶品。
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    投稿日:2023.03.20

  • kitarouchan

    kitarouchan

    お座敷列車殺人号/夜行急行殺人号/
    ブルートレイン殺人号/a列車殺人号/郷愁列車殺人号/
    白い闇の駅/オホーツク心中/遠い日、遠いレール/
    終電車の囚人/鉄路が錆びてゆく/
    東京鐵道ホテル24号室/轢かれる

    鉄道好きな人には面白いかもしれない
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    投稿日:2022.11.08

  • karaku02

    karaku02

    国鉄がでてきて懐かしい。
    鉄道に関するミステリを集めた短編集。
    辻真先さんのイメージがポテトとキリコとカリオストロの
    ノベライズのイメージしかなかったので、楽しい気楽な話が多いのかなと思ってたけど、心の複雑さというか男女の心のすれ違いというか、なんというか大人向けなのかなと思いました。続きを読む

    投稿日:2022.10.20

  • tuppence

    tuppence

    氏の過去の鉄道ミステリ集。
    瓜生夫妻もの、懐かしいなぁ。辻作品に触れるきっかけは、赤川次郎氏の三毛猫ホームズに対抗した『迷犬ルパン』シリーズだったのを思い出す。
    収録の作品は、ホラー?と思わせるものもあったりして、テイストが色々で楽しい。
    1作、先日TVで見た星新一氏の作品の結末を連想するものもあり、ちょっとにやり。
    収録作品に登場する路線も全国あちこちだし、今となってはすっかり見かけない「急行列車」も登場して懐かしい。
    新シリーズの発表も続いていることだし、迷犬ルパンシリーズも復刊してくれるのを期待しちゃおう。
    続きを読む

    投稿日:2022.09.30

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