【感想】残星を抱く

矢樹純 / 祥伝社
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • ポプラ並木

    ポプラ並木

    このレビューはネタバレを含みます

    矢樹作品、3冊目。毎回夫婦ストーリーで興味深い。今回は刑事とその妻(柊子)の話し。妻の周りで起こる不可解な出来事が頻回。トラックに襲撃される、自宅マンションに不審なヤクザっぽい男(結城)、警察の監察官。柊子は夫に相談せず、幼馴染(葛西)に相談する。そして夫が首を吊った状態で発見される。さらに夫の手帳には柊子の父親が起こした死亡事件の真相が書いてある。その手帳を巡り、結城、監察官、さらに葛西までも入り乱れる。柊子の強さは桐野作品・OUTの雅子級。面白かったが、どんでん返しの連続で最後には飽きがきたような。③

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    投稿日:2024.03.30

  • ハルめめ

    ハルめめ

    幼い娘とのドライブの帰り道、犯罪を目撃してしまった主婦柊子は暴漢たちから追われることに。刑事である夫の死、裏のありそうな女性刑事など前半はサスペンス調でハラハラしました。後半はえっ⁉それはどうだろう~という展開とアクションが多すぎたような。もっと心理的サスペンスの方に振れてほしかったかも。真犯人は早いうちに想像がつく。続きを読む

    投稿日:2023.10.30

  • 屋根裏のリリー

    屋根裏のリリー

    読んでいて大昔見た「激突」という映画を思い出しました。今はそんな映画のようなあおり運転が日常で起こるようになったから私のような未熟者はペーパードライバーへまっしぐら。
    しかし、この主人公柊子は普通の主婦とは思えない運転技術と身体能力、さらに鋼のような身体で何度も危機を脱する不死身の女性。いくら柔道を嗜んでいたとはいえ、これは凄すぎる。「彼を殺したのは誰?」の彼は誰を指しているのか結城の口から語られるまでわからなかったなぁ。そして結城の正体もね。タイトルの意味はラストでやっと理解出来たけどそこまで恐かったな。
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    投稿日:2023.10.13

  • よつば

    よつば

    スタートからアクセル全開。

    主人公・青沼柊子が峠の展望台で暴行を目撃した場面から一気に不穏な空気に包まれる。
    逃げる柊子。追いかける男達。
    5歳の娘との楽しいはずのドライブが一転して恐怖へと化す。

    その後に続く脅迫状の投函、刑事である夫の不審な行動。
    重なり合ういくつもの謎。

    20年前の事件と一体どう結び付くのか。

    柊子の前にいつも突然現れる《8》のタトゥーの男や、高飛車な監察官・真野美凪、相談相手の葛西、皆が怪しく思えて来る。

    終盤は怒涛の展開に心拍数が爆上がり。

    どんでんあり、最後まで油断ならないスリリングミステリー。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • あらいぶ

    あらいぶ

    矢樹純さん初めての長編小説と言うことで楽しみしてました。



    青森県出身の作家さんだと言うこともあり、

    昨年、友人に勧められて読んでみた「夫の骨」も良かったので購入。



    「彼を殺したのは誰か」

    それを知っているならあんたを殺さなきゃいけない。

    黒革のライダースーツの男の謎の問いかけ。

    彼とは誰のことなのか?

    あのガードレールから転落した男のことか?

    あの日のことを夫に話せず、探偵業を営む同級生に相談する。



    しかし、その男たちはその後、誘拐監禁容疑で逮捕される。

    では、あのライダースーツの男は誰なのか。

    男が言う「彼」とは誰のことなのか。

    そして突然の夫の自殺に見せかけた他殺事件。



    その後判ったことは夫はひとりで、

    20年前橋から転落して死亡した柊子の父親の事故を調べていたようだということ。

    あれは事故ではなかったのか。

    夫の手帳を見つけ出そうと執拗に柊子に張り付く監察の女性刑事。

    めまぐるしく進む物語。



    スリル満点でした。

    ミステリーではあるんですがアクションものでもあります。

    クライマックでは「え?そうだったの?」でした。

    同級生の探偵がなんか怪しいなぁというのは途中から見えちゃましたけど。

    でも、それが物語のメインではなかったので、終着点で「え~!?」でした。



    293ページとちょっとページ数は少なめですが中身は濃いです。

    次回作がまた楽しみな作家さんです。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.02

  • NFCC図書館

    NFCC図書館

    私のせいで、父は死んだ―。血の因縁が浮かび上がらせる、二十年越しの真実!次々と身の回りで起こる不穏な出来事に、刑事の妻・柊子は追いつめられていく。愛する家族を護るため、彼女が取った行動は―!?(e-honより)続きを読む

    投稿日:2022.10.31

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