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井上ひさし / 新潮文庫 (2件のレビュー)
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とまむ
軟式ボールを手に入れるため、山形の野球少年たちが東京行きを目指すという冒険譚。 戦後まもない日本の実情が明るく豊かに活写されている。 特に山形の少年たちの目を通して覗く、東京の闇市や孤児らの描写は衝撃…的。 一見重いテーマだが、作者お得意のユーモアが炸裂していて読んでてちっとも飽きない。 間違いなく日本人にしか書けない小説で、こういう作品が後世に受け継がれなきゃいけないと思う。 井筒和幸の解説も的確でよい。映画化の企画が立ち上がっていたものの流れたとのことだが、是非実現してもらいたい。続きを読む
投稿日:2024.05.01
npol
戦後山形から東京に出て行った少年たちの冒険談。 キセルにしても、東京でおこる様々な騙し騙され合いにしても、戦後の厳しい時代の中でみんなが必死に生きていたことのあらわれなのだろう。もちろん小説ではあるが…、こういう時代の雰囲気がしっかりと残されているのは素晴らしい続きを読む
投稿日:2023.06.05
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