【感想】人生おろおろ~比呂美の万事OK~

伊藤比呂美 / 光文社文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • spica2015

    spica2015

    50代女性ばかりがどうして続くのだと思ったら、そういうセレクトだった。そりゃそうか。
    直前に読んだ坂口恭平さん「自分の薬を作る」の悩んででいる人たちの悩みは私には抽象的に思えて(そうじゃなかったかもしれない。自分の悩みに遠かっただけか)「もっと具体的な悩みなんだよー」とちょっと思いながら読んでいた。年齢層も若かった。
    やはりおばさんには伊藤比呂美さんか⁉︎
    全く同じというのはないにしても、それぞれ少しずつ自分の悩みも混じっているようで、そこをスパスパ比呂美さんが切ってくださるので気持ち良かった。ひとときの慰めではなく、考え方のヒントとして心に留めておきたいことがたくさんあった。
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    投稿日:2022.05.14

  • hasema

    hasema

    このレビューはネタバレを含みます

    伊藤比呂美さん、愛してます!と告白したくなるくらい、 大好きです。
    優しさ、というものはこのくらいでなくては、と思います。出し惜しみして、中途半端なやさしさで、愛する人に接するなかれ、と思いました。
    ゴシックの太字のとこらが、またセンス抜群。ニンマリしながら読めるところも、とてもいい。

    付箋をしながら地下鉄でよんでいたら、隣の人に、じーっと見られました。そこまでする?なんだか人生相談みたいな本だけど…。ってきっと思ってたと思う(笑)


    付箋したところ

    親なんてものはね、しょせん子どももかわいがり、甘やかし、スネをかじらせてナンボのものです。かじらせるスネがあるのなら、大いにかじらせてあげましょう。

    でも、ちょっと考えてみてください。いい子で何が悪いんですかね。

    (心の病の友人にどう対処していいかに対して)
    あなたは、逃げていいと思います。
    人ひとりがここで、病んでいます。大ごとです。遠くの友達なんか手に負えるしろものじゃない。
    あなた自身を守る、という方向に動いて何が悪いでしょうか。

    (価値観が違ってしまった友人と離れたい)
    でもあたしはこう思うんです。ケンカ別れはもったいない。

    あたしはね、職場で周囲とぶつかるときには、背中を向けてとっとと逃げちゃた方がいいと思ってます。他人の頑固や敵意に立ち向かっていくだけのエネルギーが惜しくてたまらない。




    伊藤比呂美は苦しくてしんどい女の人たちに、全身全霊でやさしい。全身全霊で味方だよと言ってくれる。
    この人は嘘をついてないし、カッコつけてるわけでない。
    相談者は、この人はただしっかりと自分を見てくれてる、と思うのではないだろうか。
    その姿勢に、感動する。こんな人が存在することが、うれしくて楽しい。私もそうありたいと思う。

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    投稿日:2022.04.19

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