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C・パム・ジャン, 藤井光 / 早川書房 (3件のレビュー)
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yupikado
このレビューはネタバレを含みます
面白かった。 家族の話、そして2人残された姉妹の物語。 悲しい現実の中で、家族のために生きること。ルーシーは最後に何を願ったのだろう?サムはルーシーの嘘に気づいているのかな?それとも海の向こうでルーシーが来ることを信じているのか?そもそも無事に海を渡れたのか。 サムとルーシーが船に乗るために2人で旅をするシーンが心に残った。
投稿日:2023.10.06
エスカイア本八幡
最初から最後まで不幸な物語が続く、でもなぜかのめりこんで読んでしまう。 父親が死亡するまでは貧困と墓力によって苦しんでいくルーシーだが、スィートウォーターに住み始めてからは憐れみを含んだ友情にも表面上…は穏やかだが内面は反骨心を持って生きていく様子が美しい。それが成長とは言えないかもしれないが父親と母親の自立して生きていくという信念を引き継いでいる女性になっている。彼女が唯一幸せだったのが父親の遺体を埋葬する旅の間だけだったのでしょう、死んでからのほうが人間の本音が伝わってくることはあると思います。続きを読む
投稿日:2022.11.27
ken7ynwa
土ぼこり舞うゴールドラッシュ黄昏のとある国、とある時代。 二人の子供が父親の亡骸を葬りに街を出る。 黄色い肌の子供達が向かうは荒野。 バッファローに虎の骨が転がる乾いた世界で彼ら彼女ら(原文の少女の…1人は“he”や“she”を避けて語られるらしい)はそれでも流離い生き延びていく。 新しい肌の色や性差で語られる西部は、例え題名の通りであったとしても、マイノリティであるならそれが幸福に繋がるわけではないことを物語る。 トニモリスンもコーマックマッカシーも、ジャスミンウォードなんかも、きっとこの本読んで手を振ったり、拍手してる。続きを読む
投稿日:2022.09.02
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