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柏井壽 / PHP文芸文庫 (4件のレビュー)
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chifuyuk
京都下鴨なぞとき写真帖の八代目当主・朱堂旬が引退!跡を継いだのは??? そして謎の料理人登場。まあ、私らには縁のない料理やけど、うまさは伝わる。で、当然のごとく続刊へ続くか・・・
投稿日:2022.10.16
tamazusa_do
このレビューはネタバレを含みます
京都は下鴨にある老舗料亭『糺ノ森山荘(ただすのもりさんそう)』の九代目を継いだ朱堂明美(すどう あけみ)の一年。 先に、明美の夫であり、入り婿で八代目を継いだ朱堂旬(すどう しゅん)が主人公の「京都下鴨なぞとき写真帖」という作品がある。 そこに、若女将の明美の名前は出るのだが、いっかなご本人が出てこないので、謎だった。 今度は明美が主役の物語。 主人が家族にも店にも隠し事って、どんな夫婦やねん、二人とも「外商」と理屈つけてそれぞれ勝手に外出ばかり。 と思っていたら、自宅で食卓を囲む二人は、なかなか良い夫婦で安心した。 夕食にはワイン傾けて、ね。 明美は、八代目の旬にいろいろ相談するのだが、いつも決まって「きみの好きなようにすればいいよ」と言うばかり。 無責任な男だなあー、と横目でにらみたくなるのだが、その実、しっかりアドバイスをしてくるのである。 いや、むしろ旬が黒幕? 一方、旬の隠し事に明美は薄々感づいている。 京女は、何もかも知った上で男を泳がせている、みたいなことを聞いた事があるけれど、相手の旬は京男ではないところが、違った関係をうむのかも。 ひとつ気になったのが「写真帖」で触れられていた旬の出身と、今回、明美が言っている旬の旧姓が違うこと。 まあ、何でもかんでも白黒はっきりさせんでもええ、という事にしておきます。 料理対決も、とても美味しそうだったし、美味しいだけでなく毎回、料理にとって大切なこと、料亭にとって大切なこと、夫婦にとって大切なことなどがさりげなく書かれているのが良い。 朝ドラ名物みたいな「立ち聞き」には、古い建物の壁の薄さが貢献している。 改装せんでもええです。 京都ならではの、ちょっと不思議な出来事もあり、ちゃんと謎解きもあり、次回が楽しみです。 明美さん、好きになりました。応援したい! 二人の板長さんたちの料理対決もまた楽しみです。 第一話 イワシ料理対決 第二話 筍料理対決 第三話 鱧料理対決 第四話 もみじ弁当対決 第五話 肉料理対決 「写真帖」を読んでいなくても問題なく楽しめるし、その上で「金田一ムートン」って何?!と気になったら読んでみるといいかもです。
smile0930
ほのぼのファンタジー、っていう印象。京都の老舗料亭を舞台にした料理対決が核になってるけど、その周辺の人情物語、みたいな感じ。そこにファンタジー要素がうまく乗っかってる、みたいな。出てくるキャラクターが…みんなちょっと癖があって、よい。続きを読む
投稿日:2022.07.23
natsuki813
京都の料亭「糺ノ森山荘」を継いだ明美のもとに、 亡き父の紹介状を携えた初老の料理人が訪れた。 男と板長、どちらが了以に相応しい料理をつくれるか、 料理対決することに…。
投稿日:2022.07.11
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