【感想】Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

小池真理子, 桐野夏生, 江國香織, 綿矢りさ, 柚木麻子, 川上弘美 / 新潮文庫
(53件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
5
18
22
2
1

ブクログレビュー

"powered by"

  • tetsuya sato

    tetsuya sato

    『Yuming Tribute Stories』
    #小池真理子「あの日にかえりたい」
    #桐野夏生「DESTINY」
    #江國香織「夕涼み」
    #綿矢りさ「青春のリグレット」
    #柚木麻子「冬の終り」
    #川上弘美「春よ、来い」
    2022年 新潮文庫

    松任谷由実さんデビュー50周年記念の一環として発売された小説。
    数多くあるユーミンの楽曲をモチーフとした、日本を代表する錚々たる作家陣によるアンソロジー。
    NHKの夜ドラでドラマ化されたのをきっかけに再読しました。
    楽曲の歌詞をそのままということではなく、あくまでもモチーフとして書き上げられた小説なのですが、それぞれの作家陣の展開が斬新だったり、かなり興味深かったです。
    楽曲を聞きながらの読書もおもしろかったですよ。
    夜ドラも録画しているので楽しみです。

    #YumingTributeStories
    #松任谷由実
    #ユーミン
    #Yuming
    #新潮文庫
    #読了
    #NHK
    #夜ドラ
    #ユーミンストーリーズ
    #夏帆
    #麻生久美子
    #宮﨑あおい
    続きを読む

    投稿日:2024.03.13

  • すじがね堂

    すじがね堂

    ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集で満足。ユーミンバンザイ!!(笑)続きを読む

    投稿日:2024.03.08

  • ヒデ

    ヒデ

    ユーミンの曲を題材にして描かれた短編集です。
    ユーミンの曲は、「春よこい」しか知らなかったので、他の曲も聴きたくなってすぐ調べて曲を聴きながら読んでいました!笑


    投稿日:2024.02.05

  • りーこ

    りーこ

    江國香織さんの「夕涼み」と綿谷りささんの「青春リグレット」が読みたくて手に取った。夕涼みは、夫の行動にゾッとしたし、私だったらそんなズレた夫とは一緒にいられないと思った。「逃げたかったわけではない、が、逃げられないと思わされることは恐怖だった。竦むような、恐怖だった。」という言葉に共感。誰かに自分の選択肢を奪われたり、縛られたり、自分で自分を決められないことを、人は恐怖と感じるんだなと思った。そして誰にもその出来事は話せないことも、夫を含む周りにはいつまでも愛し合っている夫婦だと思われていることも、自分だけがこのザワザワした気持ちに気づかないふりをしていればいいんだと感じるのもわかる。老女たちの夕涼みを今になって理解できるようになってしまったことも、それを見て単に奇妙だと思うだけだった過去を無敵だったと表現したことも、妹にはそんな日が来ないでずっと幸せでいてほしいと思う姉の気持ちも、切なかった。
    「青春リグレット」は、自分の何がそんなに好きかわからないくらいに愛してくれた人を、自分は愛せなかったことを夫に離婚を切り出された時に思い出す。愛される恋愛がどれだけ幸せだったか、それはその時には理解できなかったのだから仕方ないし、後悔しないでほしいなと思った。後になって気づくものってある、もう取り返しはつかないけれど。彼との時間を俯瞰で冷めた目でみてしまうところ、古傷が痛んだ。愛の重さは同じくらいがいい。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.21

  • kumitaiso

    kumitaiso

    このレビューはネタバレを含みます

    ユーミンの曲からイメージした短編集
    一流の女流作家ばかりなのでどの作品も興味深く面白かったし、贅沢だと思う。
    最後の「春よ来い」が1番印象に残った
    願いごとひとつ叶えられるとしたら、
    自分だったら何にするだろ?
    自分や身内、知り合い以外について願わないといけないという条件がつくと案外難しい。
    でも思いついたらきっとわくわくしそうで楽しい思考だなと思った

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.11

  • solala06

    solala06

    江國香織先生の短編が読みたいがために手に取りました。
    他の短編は、なんだかドラマ化するそうですが…そりゃあ江國香織の短編はそう簡単に映像化できんわな…と納得。
    そりゃそうだ。

    「夕澄み」
    (ユーミンのこの楽曲をチョイスするのもまた、江國香織だよなあ…。)
    そうそう、この雰囲気ってか、時の流れの緩やかさというか、空気感というか…江國香織みが溢れかえってるよ…。
    暴力的なほどの純愛を妻に無意識にぶつける夫、天真爛漫で不条理な子どもたち、健啖家な大人、それを独自の視点で見つめる女性…。
    愚かしいけど、穏やかな愛の形。
    愛と人生と、無常さと…けれど、それがいとおしいのだと、今日も江國香織は我々に教えてくれる。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.08

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。