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早見和真 / 新潮文庫 (12件のレビュー)
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岳東
神奈川の桐蔭高校で野球部だった著者のノンフィクション作品。 コロナで甲子園大会が中止になった2020年の夏、斉美高校と星稜高校の3年生に対して、その思いを取材する。 この年は、この夏の3年生にしか経験…できない貴重な体験をしたのですね。そして、選手1人ずつ、その立場や思いによって「あの夏の正解」が違うのですね。納得しました。 それぞれの選手の成長が印象的でした。続きを読む
投稿日:2024.04.30
yukimatsu
誰にとっても代わりのない夏だけど、社会に出てからの一年と高校生の一年は確実に重さが違う。 甲子園のある夏が来ていたとしても、同じように正解を探す夏だったかもしれない。でも少なからず誰もが今までよりも…自分と向き合わざるを得ない時になった。 出した答えがどうでも、答えが出なくても、ちゃんと自分と向き合った人には失われた時間ではなかったと思える。 苦しさとひたむきさと、そこに生きた学生達と大人からも色々なものが伝わってきて、どの章も涙が抑えられませんでした。続きを読む
投稿日:2024.03.17
junsugimoto
揺れる選手と指導者と、筆者の思い。特に、ベストメンバーで臨むか、特別な夏を3年生中心で臨むか…のチームとしてのゆらぎはリアルに感じました。
投稿日:2023.12.31
れもん
このレビューはネタバレを含みます
夏の甲子園大会中止を受けての強豪校『済美』と『星稜』の話。 彼らや監督のいつもと違う夏、目指していたものがなくなった夏、その葛藤、成長、思いは心に残った。 だが、それ以上に『メンバー』と『メンバー外』の話が衝撃的だった。メンバー外からメンバーになることはまずないという話、メンバー外でもチームに誇りを持てるという話。わたしは心が狭いから、信じられないし、子供やきょうだいがメンバー外なら、辞めさせるかも。(実際、同じような経験あり) ただ、競争社会においては必要なことだから、今自分自身が直面している少数精鋭で結果をだすみたいな課題には、非常に役に立つ考え方だと思った。 そして、やはり、甲子園だけが野球だけが特別ではなく、この渦に巻き込まれてた我々全員が何かを失い、何かを得たことに思いを馳せることがきっと力になると思う。
投稿日:2023.06.26
bmaki
ブクログでみなさんの評価が高かった小説を手当たり次第にポチポチした(笑) 自分に合っているのか?考えもせずにポチポチしてしまった(^^;; この本は、小説大好きの私が読むべき本ではなかったな。。。自分…の好みとはちょっと違った。 コロナ禍で無くなった2020年の甲子園。 春に続き、夏の甲子園までもが、中止になった。 作家の早見さん自らも高校球児だったらしい。 その早見さんが、愛媛の済美、石川星稜を取材したノンフィクション作品。 何のための高校野球だったのか? 私の母校は甲子園出場常連校だった。 私も甲子園に連れて行ってもらっている。 甲子園の雰囲気というのは独特で、高校野球とは、やはり甲子園を目指すことが当たり前だったはずだ。 それがコロナの所為でその場所を奪われた選手たち。。。 ひたすら気の毒で、、、 しかし早見さんはインタビューが上手だな。 そして、今までしれっと小説を読んできたが、文章凄く上手だな。。。 早見さんのインタビューを受けた選手は、早見さんの言葉で、早見さんの残したこの本で、ちゃんと野球をやってきた意味を証明されたんじゃないかな。。。 甲子園を奪われた選手は、そんな簡単な気持ちではないだろうけど。。。 それでもこの一冊には価値があったんじゃないかなぁ?と思った。続きを読む
投稿日:2023.05.01
matsum40
どうあるべきだったかは本人たちに委ねればよい。ただ、前例のないことに悩み苦しんだ経験は如何にも代え難いものだと思う。
投稿日:2023.04.29
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