【感想】ドリフターズとその時代

笹山敬輔 / 文春新書
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
9
3
2
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ブクログレビュー

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  • 有井 努 Tsutomu Arii

    有井 努 Tsutomu Arii

    誰もが知るドリフターズの笑いは分かりやすか
    ったですね。

    当時は眉をひそめる大人もいましたが、今から
    考えるとカワイイものでした。

    これほど日本中を笑いの渦に巻き込んだドリフ
    ですが、その歴史を振り返った本は少ないので
    す。

    著者はこの本では「ドリフの語りにくさ」を前
    書きで語っています。

    その理由は、初期の頃からマンネリを言われ、
    子供相手に大いに受けた笑いは、わかりやすい
    が故に、それ以上の解釈を必要とされなかった
    からでは、と考察しています。

    しかしドリフは今も連綿と続く「お笑いの歴史」
    を作ってきたのです。

    あのドタバタギャグの裏には、こんなに苦難に
    満ちた歴史があったことに驚かされます。

    これほどまでに多くの国民が共有した演劇は、
    歴史上に他にはないと言われるドリフターズ。
    その全てを知ることができる一冊です。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.18

  • ハナハル

    ハナハル

    面白い。確かにドリフの歴史を追っていけば、
    そのまま日本の喜劇の歴史になります。
    私はやっぱり
    「いっちょめ、いっちょめ、わおー!」
    が最高ですね笑

    投稿日:2023.07.02

  • dai-4

    dai-4

    本書も、手にとっては戻し手を何度か繰り返し、その間に複数回の書評採択を目にするにつけ、最終的に読んでみたくなったものの一。結果、これは読んで良かった。破天荒を好まない家庭に育ったこともあり、幼少時にTVで見たのは、もっぱらドリフ系の番組。本書を読んで改めて感じたのは、ドリフの目線が全世代に向けられていたという事実。思春期以降の学生時代、コアな方向に気が向いて、ドリフからも興味が薄れていった訳だけど、たまたまか、ちょうどそれがドリフの凋落と軌を一にする。あくまでコミック・バンド、というのもなるほどって感じで、そういえば確かに、先だって読んだ”1989年~”でも、ドリフのことはあまり取り上げられていなかった。志村けんの訃報に触れた際、思いのほかうろたえている自分に驚いたんだけど、沁みついた記憶に基づく部分が大きかったんだな、きっと。そして、本書最終章に涙しそうになる。続きを読む

    投稿日:2023.04.18

  • シャコ

    シャコ

    今は伝説となったコメディアン、ドリフターズの源流を辿る。
    コミックバンドからの流れ、クレイジー、コント55号との切磋琢磨、その後の世代との対峙など漠然としか知らない日本のコメディ史を学び直すことができた。
    各メンバーの生い立ち、出会いから描かれており、音楽的な要素、歌舞伎的な要素などドリフターズが何に影響を受けてきたのかという点がとても興味深かった。
    これからのエンタメを見ていく中でも立ち返るべき示唆に富んでいる。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.15

  • 本好きの社長

    本好きの社長

    僕が生まれる前に活躍したドリフターズというテレビ黄金期のタレントにフォーカスした本。今のYouTuberの行く末にも通ずるところがあり大変勉強になった。喜劇とは笑わせることだけではなく、哀愁も必要だということ。続きを読む

    投稿日:2022.12.27

  • tosyokan175

    tosyokan175

    なんで!この本読み終わった日に仲本工事が死んじゃうなんて!

    と二日前に書いてから、感想書けなくなっていますが、本書を読んでビックリしたことをメモしておきます。ドリフターズの生みの親は桜井輝夫というバンドマンであり、いかりや長介はコミックの出来るバンドマンとして呼ばれたこと。桜井が狙っていたのはクレイジーのロカビリー版。しかし、コミックバンドとしての実績が出来るうちに、オーナー桜井、リーダーいやりや、という体制にシフトしていったこと。オーナーに対する責任感がいかりやを独裁的にしていったこと。ドリフのメンバーの芸名は渡辺プロの宴席で酔っぱらったハナ肇がノリで付けたこと。メンバーは不満だったこと。渡辺プロの戦略で「8時だョ!全員集合」がいったん終了しクレイジーの「8時だョ!出発進行」に変わったこと。これは子供心に覚えていて面白くなくなった感じを体感しています。ダメだ、もっとメモしたいこといっぱい。でもここまで書いてみて、クレージーキャッツは高度経済成長の太陽みたいな存在だとしたら、ドリフターズはポスト高度経済成長期の月みたいな存在だったのだろうな…と。
    もうひとつだけ本書を読んで納得したこと。高木、仲本、加藤はずっとプレイヤーだったけど、志村は最後まで演奏出来なかったこと。志村のファンクに対する愛情がヒゲダンスや早口言葉を生んだのは知っていましたが、プレイするという職人体質じゃなくて、音をギャグの道具に出来たのは楽器を弾けなかったから、なのでは…と妄想しました。いやー語れる本です。ズンドコ節の仲本工事パートってめちゃセクシーだったものな…ギャグ成分無しでカッコよかった。合掌。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.19

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