【感想】今夜、世界からこの涙が消えても

一条岬 / メディアワークス文庫
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
12
11
12
3
0

ブクログレビュー

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  • つきな

    つきな

    どこまでも友達想いな泉ちゃんに惚れた
    決してハッピーエンドでは終わらせず登場人物がどのように成長するのか読者が考えさせられるのがよき、、

    投稿日:2024.03.24

  • かわい

    かわい

    「今夜、世界からこの恋が消えても」のスピンオフ作品。
    「今夜、世界からこの恋が消えても」の終わり方も、悲しさはあれど、進んでいる感じで良かったが、今作も終わり方がハッピーエンドな感じで良かった。
    今度は泉が主人となっていて、複雑な心境を吐露しながらも物語が進んでいく。
    途中、泉の両親の関係性についての描写があるが、その部分を読むと、今の泉の関わり方がはっきりイメージできるようになった。
    無理に記憶を消そうとしなくていいよ、というメッセージは、個人的に印象に残った。
    生きている限り、いいこともそうじゃないことも色々覚えていくことになるが、それも含めて、自分を形成していると思うと、必要な思い出だなぁと思った。
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    投稿日:2024.03.23

  • M

    M

    泉ちゃん視点の話だけど、神谷透くん本当にいい子だなと思った。いい子という表現は正しくない気もする。やはり泉ちゃんが言うように"優しく温かく、美しく生きていた子"がぴったりなのだろうか。こんな子、いくら親友の恋人でも好きになっちゃう。


    あなたは美しく生きていたと。
    あなたは優しく温かく、誰よりも美しく生きていたと、あなたにそう伝えたい。

    自分がいなくなった時、そんな風に思ってもらえる人間になりたい、生き方をしたいと思った。
    すごく神谷透くんに会いたくなる物語。

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    投稿日:2024.03.19

  • riddele

    riddele

    このレビューはネタバレを含みます

     前作『今夜、世界からこの恋が消えても』から少し時間が進んだ時間軸のスピンオフ小説です。

     今作の主人公は、前作主人公の一人、日野真織の親友として描かれた綿矢泉を想う年下の大学生。前作で描かれた真織の『彼氏くん』へ残した想いが忘れられない綿矢と、自分は何も持っていないと思い込んで今一歩が踏み出せない成瀬は、『本気で好きにならないこと』を条件に付き合うことにしてみるも上手くいかず、思わぬ方向に転がっていく。

     自分の好きな人が、それも自分の恋人ではなく、親友の恋人で、告白をすることもなく失恋していて、けれどずっと好きだと思っていた人が突然この世からいなくなってしまったら、その気持ちはどうやって消化したらいいのか。こじらせていることはわかっているけれど、自分ではどうにもできない。忘れたい。忘れたくない。忘れなきゃいけない。忘れられない。そんな矛盾した苦しみの中にいる大学生の綿矢泉と、そんな彼女に想いを寄せる年下の男子大学生。どこか頼りないけれど、素直で一途で、どことなくわんこ味を感じる彼が、恋を知って、愛で変わっていく。その様が時に微笑ましく、また覚悟を決めるというのはこういうことなのかと思わされました。

     前作を読んでいない人でも読めるようにということなのか、前作の回想にそこそこ重量があった気がします。私は前作から間をおいて読んだのですが、もう少し触れるのも軽めでよかったように思ったので、前作・今作と連続で読むと冗長に感じるかもしれません。
     前作同様ダブル主人公の目線で話が進むのですが、途中で前作主人公の日野真織の視点も混ざります。綿矢泉も日野真織も一人称が『私』のため、ある程度読み進めないと誰の目線か分からずに混乱するところがあったのが少し残念ですが、全体的に面白く読めました。

     少しの無理でやれることなら、全部やろうと思う。無理をしてもやってみたいと思えることがあることは、幸せなことだ。
     言い回しは違うかもしれないけれど、そんなことを二人の男の子たちが言っているのに、静かに感じ入ってしまいました。
     少しの無理。少しの背伸び。それをしたい相手がいることは、それをして喜んでもらいたい相手がいることは、確かに幸せなことなんだろうなと。

     誰かを好きになること、誰かを大切にするということを改めて感じさせてくれる一冊でした。

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    投稿日:2024.02.25

  • zosan

    zosan

    オーディブルで聞きました。
    40歳半ばのおじさんでも、とても切なくなりました。
    純愛な若者と命の儚さ。
    これも現実なんだと。
    大切な人への感謝の気持ちと今を生きれている幸せを大切に
    生きていきたいと思いました。続きを読む

    投稿日:2024.01.07

  • 加藤整

    加藤整

    愛は一番美しくて、なおかつ、1番歪んでいる。
    人にはあまり言わないけど、自分の中で忘れたくないと思う感情って、誰しもが持っていると思う。それを無理して棄てようとするのではなくて、受け入れた上でそのままでいいと思えると未来の自分が辛い想いをしなくて済むのかなと感じた。
    時間は良くも悪くも過去を置き去りにして過ぎ去っていってしまうから、つなぎ止めておきたい大切な感情を、生涯大事にしていく生き方を私はしたい。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.21

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