【感想】悪魔 乙女の本棚作品集

しきみ, 江戸川 乱歩, 芥川 龍之介, 萩原 朔太郎, 夏目 漱石, 谷崎 潤一郎, 坂口 安吾 / 立東舎
(1件のレビュー)

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     乙女の本棚シリーズから、しきみさんの「悪魔 乙女の本棚作品集」です。収録されてのは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』のイラストの中から、しきみさんが選んだものになっています。で、この作品には、描き下ろしとして芥川龍之介さんの「悪魔」が新たに収録されています。“小説とイラストの出会いを祝福する、魅惑の1冊。名作は、かわいい”とあり、期待も高まります!

     この作品だけだと、『猫町』『押絵と旅する男』『夢十夜』『桜の森の満開の下』、『魔術師』のストーリーは正直わかりません(汗)。でも、私のように一度読んだことのある方にはお薦めしたいです。

     で表題作の芥川龍之介の「悪魔」なんですが、ストーリーはキリスト教の宣教師うるがんが、姫の輿の上にいた悪魔を捕らえて会話を交わすというもの…。ここで登場する悪魔は、美しい顔だけれど蝙蝠のような羽があって両足はヤギのような、そんな悪魔なんです。悪魔は、姫の心の清らかさに触れ、その心を汚したいけれどそのまま汚したくないような…そんな風に悩んでいたというものでした…あれ、この解釈でいいのか?ちょっと難しい文章だったので自信はないです(汗)。こうしたいけど、こうしたくない…この葛藤が描かれた作品なんでしょうね。この「悪魔」のしきみさんのイラストもとっても雰囲気がいいんです。

     今まで読んできた乙女の本棚シリーズは、みんな図書館から借りたものです。でも、この作品だけは自分で持っているのもいいかなって、お取り寄せしちゃいました!ちょっとした、自分へのご褒美になりました(*^^)v
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    投稿日:2023.10.08

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