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今村 夏子 / 朝日文庫 (549件のレビュー)
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総合評価:
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エリン
このレビューはネタバレを含みます
前から表紙のインパクトにやられてずっと気になっていました。 読んでみたら、タイトル通りのむらさきのスカートの女の人の話でした。笑 でも一番インパクトな女の人は、むらさきのスカートの女の行動や全てを把握し観察していた黄色いカーディガンの女でした。 自分の気になる事を、周りが見えなくなるくらい知りたくて突き詰めていったら、黄色いカーディガンの女の人になってしまうんですね。
投稿日:2024.05.04
森鴎内
読後、徐々にこの作品の良さを感じてきました。 ムラサキスカートの女というタイトルで、この表紙なので非常に奇妙な作品だと思っていました。 主人公がみるムラサキスカートの女を我々が見るというこの小説の…形は非常に面白いです。 ムラサキスカートの女と呼ばれる彼女を支えてあげたい。しかし影で支えるとだんだんムラサキスカートの女は変化していきます。髪やメイクが綺麗になったり。 ずっと見てきた主人公は嫉妬の心が生まれたような気がしました。 ムラサキスカートの女という認知がされなくなり、黄色いカーディガンの女が生まれます。 黄色はキリストの世界で嫉妬や裏切りとして用いられることもあるので勝手に関係しているのかなとか考えました。 この作品は日本の縮図のような気もします。この作品の解釈が読む人によって千差万別なのも非常に深みがあっていいと思います。続きを読む
投稿日:2024.05.01
あびきなこ
表紙の不気味さとタイトルに惹かれて読んでみました。読後感はモヤっとだけど、なんだか面白かったです。ジワっとくる感じ。
投稿日:2024.04.26
まべ
Audibleにて。 表紙が不気味でホラーなのかと勝手に身構えてましたが、意外にも和やかなスタートでほっとしました。 紫のスカートの女。 確かに変わってるけど、それ以上に黄色いカーディガンの女の方がヤバかった。明らかにやりすぎ。 そんなただ紫のスカートの女を観察する物語なのに、先が気になってずっと聞いてしまった。 他の方の感想を読むと、文庫にはエッセイがついているらしくそれが結構面白いとの事でめちゃくちゃ気になっています。
投稿日:2024.04.25
basil
この本を読んで、思い出した事がある。 通勤途中の道での事。 たまに見かけた事はあるけど、知人では無い くるくるパーマをかけた年配の女性に突然声をかけられた。 「あなた、見たことのある顔だけど、お名前は…?」 上から目線の物言いに、苦笑いしながら通り過ぎようとしたら、 「言いたくないのね、じゃあいいわ」 と言い残し去って行った。 いったい、何なのだろう! 時々思い出す、不思議な人。 この小説の、初めの1行目 うちの近所に「むらさきのスカートの女」と呼ばれている人がいる。いつもむらさき色のスカートを穿いているからそう呼ばれているのだ。 (たぶん、そう呼んでいるのは、この語り手だけなのでは?) この語りをしているのは、自称「黄色いカーディガンの女」 この黄色いカーディガンの女が、自分の気になる むらさきのスカートの女の行動を細かく綴っていく。 むらさきのスカートの女の行動も、興味深いけど、ついて回ってじっと観察したり、少し手出ししてしまったりする 黄色いカーディガンの女の行動は何なのだろう。 孤独極まりない自分を、同類とみなしたこの人なら、癒して、友人関係になれるのではと言う、希望?だろうか。 人の行動というのは、解りにくい事ばかり。 難しい。 続きを読む
投稿日:2024.04.23
1851206番目の読書家
芥川賞と聞いて,堅苦しい,わかりにくい,作品かなぁと嫌厭していました。 読んでみてビックリ、とてもリズミカルな文章と,不思議な登場人物で、あっという間に作品の世界に吸い込まれてしまいました 最後は??…?な展開ではあったけれど,2時間のコメディドラマを見終わったような感覚になり,不思議と爽やかな気持ちになりました。 何がというわけではないですが,読んだらわかる,この爽やか感が良いです続きを読む
投稿日:2024.04.22
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