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夏川草介 / 小学館文庫 (30件のレビュー)
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総合評価:
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浩太
夏川さんの作品は10作目。 コロナ禍の3波目に、診療と並行して書かれたもの。地方の小さい病院が、周囲の医療機関が殆ど患者を受け入れ無いのに、独力で対応して来た記録的な壮絶な物語。 あとがきに「記録とし…て残す」というよりは、デンマークの作家の「どんな悲しみでも、それを物語に変えるか、それについて物語れば耐えられる」を引用して書かれていた。 主人公もそれを助ける人々も、行政や批判する人々に対して言いたい事も抑えて、耐えて診療をしている。大学病院でさえコロナ患者を受け入れず、一握りの医者達に任せきりにした現実。 喉元すぎて、過去の事と忘れずに危機対応して欲しいと切に思う。続きを読む
投稿日:2024.05.05
実夫
コロナ禍の医療従事者の逼迫した現場が伝わりました。今だマスク生活の私には3年前のことですが随分前の様な気がします。
投稿日:2024.05.04
豆大福
吸い込まれて次が気になる内容でした たった3年ほど前の事なのに、日常が戻ったら忘れてしまいそうになるあの混沌とした日々 忘れてはいけないと改めて思いました 医療従事者の方々への尊敬と感謝の気持ちでいっ…ぱいです 自分がコロナかもと思った時のあの恐怖感、思い出しました続きを読む
投稿日:2024.03.21
ベジ
医療従事者の視点で描かれたコロナとの闘い。コロナは、歴史上の大きな出来事として理解するのではなく、このような小説と併せて理解し、記憶に留めていく必要があるように思う。
投稿日:2024.03.16
レナユミ☆
大好きな作家さん。「神様のカルテ」は私のバイブルです。 今作はコロナ禍の地方の医療を描いた作品。あとがきを読むとほぼ体験談。凄まじかったです。自分とは違う立ち位置で観るコロナ。まだまだ勉強が足りないで…すね。 作品としても素晴らしく。相変わらずのかっこよさと夏川さんでしか書けない目線が素敵でした。続きを読む
投稿日:2024.03.14
kaname15
筆者は長野県の現役医師。日本でも最初期からコロナ診療に関わっているひとりであろう。その戦いはダイヤモンド・プリンセス号の感染者受け入れから始まっている。という事は、正体不明であったコロナに徒手空拳で戦…いに挑んでいった一人でもある。 そんなコロナとの戦いの最前線にいた現役医師による医療小説。 描かれているのは2021年1月3日からの約1か月間。舞台の信濃山病院決して大きくはないが、長野県の地方医療を支える医療機関である。そして当時としては珍しくコロナ患者を受け入れていた。 2021年1月というのはコロナによる全国での1日の死者数が初めて100人を超えた頃。欧米と比べ、何となくやり過ごしてきた感があった日本を第3波が直撃していた。ダイヤモンド・プリンセス号のパンデミックからは約1年。ワクチンはまだ完成していない。 文中には悲惨な描写が延々と並ぶ。しかし、悲壮感は(ないと言ったら嘘になるけど)あまり強くない。 筆者の医師としての矜持と静かな決意に、『自分ももう少し(出来ることを)頑張ろう』と思わせてくれる背中を押してくれる一冊です。将来を考え始める中学生に読ませたいな。続きを読む
投稿日:2024.01.28
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