【感想】カゲロボ(新潮文庫)

木皿泉 / 新潮文庫
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 2.9
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8
2
1

ブクログレビュー

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  • Tanya

    Tanya

    単純に合わなかったです。

    少し不思議なSFチックなお話が主です。
    読んでいて、一体なにをこの物語は伝えようとしてるのかよくわからず、ひたすらモヤモヤ読み進めていました。
    この本が合わなかった方へ。
    同著者の「昨夜のカレー、明日のパン」はぜひ読んでみてほしいです。そちらはせつなくも温かいお話でわたしもお気に入りの1冊です。同じ著者だからと嫌煙せずにぜひ!続きを読む

    投稿日:2024.04.30

  • fishbowl

    fishbowl

    ふんわりと、もの悲しくて、現実味のない世界で、けっこう不幸なことが起き続けます。でも、ふんわりしてるから、やっぱり現実味がなく、そしてふんわりと救われるような…。それぞれの物語がゆるく繋がって、もしかするともう一度読んでみると、ふんわりではないストーリーが浮かび上がるのかも。続きを読む

    投稿日:2024.04.12

  • あいぼん

    あいぼん

    人にはそれぞれ色んな傷がある。でも傷を抱えて生きていくのは辛い。そんな傷を抱えた主人公たちを、そっと見守ってくれている、カゲロボ。
    ある時は友人として、ある時は猫として、そしてある時は双子の姉妹として。。

    今の私に特段の傷はない(と思う)けれど、もし今後の人生で傷つくことがあったとしても、私には、自分を見守ってくれているカゲロボがいるんだ、と思うと、毎日頑張れるだろう。

    そして、短編集ながら、登場人物やカゲロボが、時代や場面を超えて再登場するのが、伏線として楽しめる。
    そんな一冊。
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    投稿日:2024.01.26

  • tikuo

    tikuo

    世の中には誰かを見張るための人のなりすましたロボット「カゲロボ」がいる。いじめや社会の問題を監視するために存在すると言われている。それは人の形であったり、ネコだったり、場合によっては箱の場合もあり…。

    生活の中に入り込んで、いろいろな人を監視するための小さかったり大きかったりするロボットたちが、人々に能動的にではなく働きかけ、人の気持ちを変えていくというストーリー。

    足の先を切られたネコ、置いていかれた金魚、友達だという箱など、ロボットや機械などがこそっと入ってくる、まあショートショートなのかな?

    ただ、後半数本において、それまでの話のストーリーの登場人物を再度出そうとして、無理やり繋げているのは悪くないものの、途中からコンセプトにこだわりすぎて、ロボットの出現が取ってつけたような出現方法になっていく。

    全体に表紙の100%オレンジの絵に軽そうなタイトルだが、全体に重いというかくらい方向の話が多く、一部はホラー的な手触りも有る。また、むりやり純文学のような言葉選びをしているのも、普通にエンターテイメントに振ったほうが良かったんじゃないのかな。

    ダメだ、失敗作というものではなく、全体に印象が良いだけに、最後数作で尻すぼみになってしまったり、個々の作品も無理やりほんわか終わったりは気になった。もっと残酷でクールで良かったかも。

    でもまあ、なかなか良かったですよ、
    続きを読む

    投稿日:2023.12.01

  • masaximum

    masaximum

    「はだ」、「あし」、「めぇ」、「こえ」、「ゆび」、「かお」、「あせ」、「かげ」、「きず」の9編。それぞれのはなしは、少しずつ重なりあって、暗めで始まるものの、最後は未来に向かって光が差し込む。そんな、展開で、ついつい先へ先へと読み進んでしまう。そんな作品群です。続きを読む

    投稿日:2023.11.24

  • Kの本棚

    Kの本棚

    ー「ある」ことだけが大切なのではない。

    〈あらすじ〉
    人間と同じような姿形で、人間を見張っているらしい「カゲロボ」がどうもこの学校にもいる。都市伝説的な噂が流れ始め、カゲロボだと思われる女子が現れた。本当にカゲロボという存在はあるのか、そして日常を監視しているのか。「はだ」を含む9編から成る連作短編集。

    〈感想〉
    珍しく、全くはまらなかった1冊でした。
    木皿さんの、いい意味で力の抜けるような文章が好きなのですが、なんだか終始わけがわからない話で、だから何だろう、、、?とどの短編を読んでも思ってしまいました。唯一「かげ」は良かったかなあ。何かに秀でていることや、人よりも優れていることばかりに目が向いて、自分もそうありたいと思ってしまっていたけれど、そうじゃない、何かがあるわけではない日常もまた、自分に寄り添ってくれて、幸せなのだと感じられるということなんだろうなあ。
    SFな世界観に馴染めなかったのか、ピンとこなくて、なんだかとにかく不思議な読了感でした。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.09

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