【感想】ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語

千葉一郎 / 集英社学芸単行本
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • アズサ

    アズサ

    ちばあきおの生涯を息子である千葉一郎氏が起こした作品。ストイックな姿勢、葛藤が感じられた。
    代表者であるキャプテンやプレイボールを読みたくなった。

    投稿日:2023.05.04

  • hideyoshi

    hideyoshi

    漫画家ちばあきおのご子息が、ちば兄弟に聞き取った話などをもとにした評伝。
    かつて『消えた漫画家』で読んで、自死で亡くなったことは知っていたが、
    本書で、原因はアルコール依存症に起因するものだったということがよく分かる。

    財布は持たせてもらえず、周囲の酒店にも販売禁止が親族から言われていた。
    台所で料理酒を飲んだり、弟にカップ酒を買うために百円貸してと電話したり。
    兄てつやのアシスタントをしている時も仕事場で酒を飲んだため、てつやに
    叱責される場面もあったという。
    盟友の武論尊も一緒に飲みに行くのを避けていたほどで、周囲がアルコール依存症を治療しようと必死になっていたのがうかがえる。

    『プレイボール』と『キャプテン』の連載を同時に抱えている時は、心身の疲労がすごかったという。出稿した後のゲラにも赤字を入れていたというほどの完璧主義。作風そのものの真面目な人柄だったのだろう。そして休載を経て、『チャンプ』を連載中の1984年8月、41歳の若さで亡くなる。

    著者はかつての父の年齢を超え、作品をもう一度読者に届けたいとプレイボールの続編を漫画家と取り組んでいる。自死遺族として、辛い年月もあっただろう。こうして取材に基づいた評伝を残してくれたこと、一読者として感謝している。本書は漫画史の貴重な一次資料だ。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.24

  • T3

    T3

    キャプテンは子どものころテレビでよく見た記憶がある。こんな作者の苦悩があったとは知らなかった。草野球チームの背番号の謎が最後に明かされるところに、筆者の筆力に感心した。やはり血のつながった親子。才能があるのでしょう。続きを読む

    投稿日:2022.08.01

  • 臥煙

    臥煙

    「キャプテン」「プレイボール」。41歳でなくなったちばあきあ。長男が語る一人のマンガ家の生涯。

    「あしたのジョー」のちばてつやの実弟。満州引き揚げから人気マンガ家に。一家の波乱の昭和史を長男が書いた評伝。

    作風と似た決して派手ではない愚直な人生。活動休止とアルコール依存症など創作者の苦闘が描かれる。

    今もファンを引き付けてやまない一人のマンガ家の傑作評伝。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.01

  • ucym100

    ucym100

    p60 日本の電力事業の礎を築き電力王と呼ばれた松永安左エ門は、事業で成功するには3つのTが必要だと述べている。大病、投獄、倒産のどれかを経験した人は強い、というのだ

    p187 ビートたけしは深見千三郎という師匠についていた。そして、たけしがいよいよ独立する時に、師匠は次のような言葉で弟子を送り出したという。コメの芸人になれよ。フランス料理だなんて考えるなよ。一発で飽きられるからな続きを読む

    投稿日:2022.06.22

  • eibunyasunari

    eibunyasunari

    あー
    キャプテン、プレイボール読み直さないかんくなった。
    亡き父を語る深淵なるファミリーストーリー。

    投稿日:2022.05.30

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