【感想】日本史を疑え

本郷和人 / 文春新書
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • hrs885

    hrs885

    東大の本郷先生の本。
    WEB掲載等の他の記事と同様の語り掛けるような文体で書かれている。

    各時代の事例をあげながら、定説を疑う「考え方」について説く。

    投稿日:2024.01.09

  • eKo

    eKo

    このレビューはネタバレを含みます

    定説や最新学説等に疑問を呈しながら古代~幕末までの歴史が語られている本。
    時代の流れを意識した解説が心がけられているのでそれぞれの出来事の繋がりがわかりやすかった。
    また、秀吉が家康を倒さなかった理由に関して史料がなく明確なことはわからないと素直に書いてあるのは好感が持てた。
    歴史というものは諸説ありと言われることが多いように、解釈が大きく割れるもの。
    著者の見方も100%正しいかはもはや当時の人にしかわからない。
    本を読み終わった後自分でも検証し考えてみるのも面白いだろう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.11.18

  • けいてん

    けいてん

    なんと言っても、死に際の秀吉が徳川家康に頼んだという秀頼を頼むという言葉が、命乞いだったのかも、という推論が衝撃でした。
    他にもいろんな時代のいろいろな解釈が示されていて、改めて歴史って面白いと思いました。続きを読む

    投稿日:2023.08.12

  • かおるひめ

    かおるひめ

    日本史の学び方、古文書の読み方の基本、定説や最新学説、
    史実の確かめ方、歴史の流れ、世襲と実力等をレクチャーし、
    各時代の定説や史実への視点を、疑問から切り込んでゆく。
    第一章 日本史を疑ってみよう
    第二章 古代  第三章 平安時代  第四章 鎌倉時代
    第五章 室町時代第六章 戦国時代  第七章 江戸時代

    教科書での日本史は定説化した基本のようなものだから、
    内容を暗記主体で学んできたような感じだった。
    でも、様々な観点から日本史に興味を持ってみれば、
    様々な疑問が湧いてくる。それが知りたくなって、
    多くの研究書を読むと、多くの知識を豊富に得られ、
    取捨選択しつつ、思考が磨かれる。
    “疑う”は強い語句だけど“疑問”と捉えれば解る。
    律令体制のその後は?
    遣唐使はなぜ廃止されたか?
    御成敗式目が制定された訳は?
    南北朝は何なぜ五十年以上続いたのか?
    守護大名と戦国大名の違いと存続は?
    なぜ江戸幕府は滅びたのか?
    地理、対外、国内の「面」と「線」での支配の違い、東と西、
    法律や税の問題、家族制度の変化、そして人の、時代の変化等を
    鑑みてみれば、歴史用語から更に理解が深まってくる。
    そんな感じで読み、改めて日本史って面白いなぁと思いました。
    定説だって隙があるし、新説が将来に定説になるかもしれない。
    実際、鎌倉幕府の成立は新史料により、1192年から1185年に
    なっていますし、更に変わる可能性もありそう・・・とか?
    それに最近、不思議な形の銅鐸や剣が発見されたりして、
    まだまだ疑えることが出てきそうな感じがしました。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.13

  • rudolf0414

    rudolf0414

    どれだけ表面を取り繕っても、実際に歴史を作るのは人間と考えれば、そこには綺麗事ではない損得勘定がある。その視点を持つと、定説と言われるものがひっくり返る可能性があるのがおもしろい。特に、他の著作でも語られる、律令国家は機能していなかったという説は面白い。
    一方で、いま現在ロシアや中国でおこっていることを考えると、一人の独裁者のパラノイア的な暴走によってと歴史は作られるとも思ってしまう。そうなると資料をもとにした歴史学者の研究手法では真実に迫れなくなり、本書でもタブーといわれる「歴史上の人物の頭の中を想像する」ことが必要になってしまう。いまの時代を将来の研究所がどう評価するのか、楽しみでもある。
    続きを読む

    投稿日:2022.12.27

  • ぷぅ

    ぷぅ

    いわゆる教科書に書かれている定説に、斜め(?)からの視点で切り込む、このような読み物は単純に面白い。
    かつて小中学校で学んだ江戸時代は、厳しい封建制度の元で人々が押さえつけられて生活しているイメージだったが、大人になって視野が広げられ、そうでもないのでは…、と個人的に感じていたことも肯定されたように思った。
    数年後には、ここに提示された斜め視点学説が正論・定説に置き換わっているかもしれないと思うと興味深い。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.29

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