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ウスバー, 天野英 / KADOKAWA (1件のレビュー)
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総合評価:
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もかむー
このレビューはネタバレを含みます
前巻でニルヴァにマニュアルアーツを教えてしまったがために苦労します、というところから始まる不遇なキャラクター転生物語第三巻ですね。 レクスがインタビュアーとなって自分の評判を下げようとする茶番からスタート。 良かったね、ファンクラブまでできてるらしいじゃん? リリーのお話は前半部分がこの作者が他でもやってた気がする今とゲーム時代を混同させるような話の展開でトラウマについて丁寧に説明してくれるところ。 後半については正直もうちょっと穏便な方法で確認すりゃいいのにとは思うものの、前半で丁寧にトラウマの説明して、後半でなぞるようにリリーとの会話をする部分を挟んでまで凶行に及ぶまでの描写を入れてるんで、なんか無駄に力入れて書きたかったんやなって感じ。 それほどまでに主人公のゲーム時代のリリーに対する怒りは大きかったんだなというとこは理解できるんだけど、そこまでされてもリリーが許してくれたのはちょっと違和感残るよね。 ゲーム時代と違ってイベントを早めに起こしてやったぜみたいなとこもあったしね。 あーまたこれ、作者が主人公を無駄にかっこ悪くするあれだ、とか、ぜってーゲーム時代と違って男の娘じゃないやつだわとか、読んでる途中で悪いメタ読みしてたけど。 この話でやりたかったのはゲームと転生世界のズレの部分なのかな? ゲームの頃と全く同じようにやってもうまく行かないぞみたいな。 レクスというキャラクター自体が不遇すぎて、ゲーム通りにできないことはそもそも多いけどね。 ロゼの話は作者が好きそうな話だなと読んでて思う感じ。 ゲームだとここでなんで動けないんだよと思ってたとか、どうしても救えないこの娘をゲームじゃないからこそ助けたいとか。 救いのない物語よりはハッピーエンドが好きなので私もこういうのは好きです。 魔王時代のロゼと、おじさんが救われない? まぁ、私も人類なのでね、人類と人類の敵どちらの味方をしたいかと言われればそりゃあね。 ちなみになんですが、こういう系統の話で敵側にも事情があったんだよ! ってされるのは、あんまり好きじゃないです。 敵キャラも魅力的に書きたいと言うのはあるんだろうけど、それならせめて仲間になるルートでやってくれと思う。 敵を完膚なきまでにのしておいての敵側バックグラウンドは、主人公側の勝ったね!やったね!っていうところに水を差すなんてもんじゃないと思うんや。 後味悪くなるだけやんけ! 唐突な糞主張は置いておくとして外伝の話でもしましょうか。 やったね!メスガキだよ! ませてるどころじゃない感じもあるけどざぁこって言って欲しい読者には嬉しい話なのだろうか? 個人的には真剣ゼミの伏線?が回収されたところ好きですね。 てか、レクス漫画ちゃんと書いてたんだな、こういう話を漫画で書きたいってヴェルテランに話してただけじゃなくて、ある程度仕上げて持ってってたのか。 メスガキさんが今じゃないと駄目なんだって話をするシーンは最初ゲーム上の制限時間(女神の復活から3年だっけ?)を思い出してたんだけど、もっと現実的で頭のいい予測だったところはメスガキすげーって思ったね。 物語の都合上ハウンドは時代遅れの冒険者となってしまうんだろうけどいいエピソードだなって思ったわ。 …ところでメスガキちゃんたちはメイジーちゃんって知ってる?レクスのファンクラブがあるらしいんだけど…
投稿日:2023.01.05
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