【感想】風神館の殺人

石持浅海 / PHP文芸文庫
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
0
7
7
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • machinobu

    machinobu

    高原の保養施設『風神館』に集まった10人の男女。彼らの目的は、自分達を不幸に陥れた企業幹部の3人の殺害。

    1人目の幹部を殺害し、次の計画に進むところで、仲間1人の変わり果てた姿が...
    人の出入りのない施設で起こった殺人事件。
    犯人はこのメンバの中にいるのか?

    疑心暗鬼に駆られるメンバー達が、ひとりまたひとりと殺される。
    警察を呼ぶ事も出来ない状況で、残ったメンバーの決断とは?
    このまま企業幹部の殺害計画を進めるべきなのか否か?
    そして、本当の真犯人とは?
    石持さんらしいロジックが展開します。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • ban-d

    ban-d

    タイトルから気になった作品です!
    単行本から文庫化にともない【風神館の殺人】にタイトルが変更になりましたが、タイトル変えて正解でしたね。

    大きなトリックは無いが先が気になる作品でしたが、やはり物足りなさはあります・・・。続きを読む

    投稿日:2023.09.08

  • 良吉

    良吉

    架空の企業が販売した製品によって、人生を壊された原告4人、製品とは別に同社に怨みを持つ4人、悪徳業者へ鉄槌を下す団体2人、計10人は、3人のターゲットを殺害する計画を建て、1人目を殺害するも、予想外の殺人が起きて・・・。

    敵と味方、立場によって確かに移り行きます。
    誰が犯人か?誰が誰を殺したか?

    終盤はハラハラ、一気読みでしたが、登場人物が多く、ありふれた名前もある為、少し前半読みにくかったです。
    後、殺害計画を建てる登場人物達に感情移入ができない為、登場人物達への思考回路がイメージしにくい点があります。

    一方で、主人公達が殺人計画側、という設定の中に想定外の殺人が起こる展開は新鮮で面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.27

  • マカロフ投法

    マカロフ投法

    数年前に一度読んでいたことを忘れていた作品。なので再度新鮮な気持ちで読めた。
    密室やド派手なトリックなどはなく、論理的に所謂状況証拠で犯人を探す作品になっている。設定も面白く、続きが気になり、読みやすさも相まってあっという間に読み終わった。
    個人的には、石持浅海先生の作品の中でも読みやすい作品の一つだと思う。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.11

  • Bookrium

    Bookrium

    外部からの出入りがない山荘なんて本格ミステリーの王道のような舞台設定ながら、復讐殺人を企てるメンバーが逆に次々と殺害されていくというトリッキーな展開。
    復讐者という特別な精神状態のメンバーだからこそ通常では無い動機があるという設定は石持流推理合戦の絶好のネタですが、登場人物があまりにも簡単に殺人を受け入れるところに不気味さがあって好みではなかった。続きを読む

    投稿日:2023.06.05

  • サマー

    サマー

    このレビューはネタバレを含みます

    フウジンブレードという会社が販売した家庭用小型風力発電機をめぐって被害を被った人たちが、会社上層部の人への復讐殺人のために集まった。
    ところが、その仲間が次々と殺害されていく…。
    という、心理的クローズドサークル(既に冒頭で開発者をひとり殺害しており、その先も復讐殺人を遂行するだに、仲間が死んでも警察や救急に通報することもできない)で起こる殺人ミステリー。

    初めて読む作家さんだったけど、文章の表現が独特なところがあって、読んでて「ん?」とひっかかった。
    特に、後頭部にアイスピックやナイフが刺さった状態の死体の描写がね。
    「後頭部から木製の柄が生えていた」。
    生えていたって…後頭部に刺さっていたではいけないのでしょうか…笑。
    この表現3連続がツボで、思わず子どもにも「これ見てよ」と教えてしまった。

    仲間の中に犯人がいる、犯人の目的は何なのか?という心理的サスペンス要素は薄めかな。
    探偵役でもある雨森という男性は、あくまでも会社経営陣の殺人という目的を達成するために犯人をも利用しようという冷静さ。
    犯人探しも「あの人があのときこう言ったから」という消去法的の口頭推理なのも、ミステリーとしてのドキドキ感が足りなく感じたなぁ。
    映像化すればそれなりに良い感じになりそうだけど、小説として読んでいると誰がどんな言葉を述べたか?ということはあまり気にせず流し読みしてしまうんだよ。
    特に、登場人物の個性が薄くて、雨森くんはよく覚えていたもんだな。

    復讐とは、何に対する復讐なのか?誰に対する復讐なのか?敵と仲間は表裏一体。
    そういうテーマは面白いと思った。
    んー、最後の先はどうなったんだろう。
    無事復讐を終えて、予定通り犯人に全ての責任を着せることができたのか?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.30

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。