【感想】楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】

中野剛志 / ワニの本
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
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ブクログレビュー

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  • まさやん

    まさやん

    頭が良くなるかどうかは別として内容はとても面白い。ホントか?と疑いたくなる気がするものの話の筋は合う。これも多くの人に読んで貰いたい。

    投稿日:2024.02.04

  • 本好きの社長

    本好きの社長

    中野さんの著書らしく、緊縮財政に対しての反論がしっかり書かれており、読み応えがあった。また、自分とは違う意見に対して闇雲に否定するのではなく、ソクラテスのように問答によって互いの意見をブラッシュアップさせる技法は参考になった。続きを読む

    投稿日:2023.12.03

  • itomona

    itomona

    シリーズも3作目だけに、言っていることは常に同じながら、言い回しや譬えや構成がすっきり整理されている印象。一般向けである以上、ある程度の単純化であったり、立場が異なる者への皮肉が混じることはあるだろうが、それがだんだん濃くなってきているところは、やや気になるが。とはいうものの、今後著者が、世界や日本の経済トピックにどのようなコメントをつけていくのはには興味がある。トラスの辞任劇とかアメリカの高インフレと利上げ政策とか。続きを読む

    投稿日:2023.08.28

  • bluebean

    bluebean

    シリーズ前2冊を読んでいたので、主張自体にはそれほど目新しいものはなかったのが正直なところです。本書は、主に財務省事務次官の矢野さんの論文を中心に、緊縮財政派の主張をとことん論破しています。全著を読んでいても、それはそれで楽しめるものでした。レトリックばかりで結局理論的には何が言いたいのかさっぱりわからない矢野論文に対して、中野さんのツッコミは理路整然としています。

    権威の意見を鵜呑みにせず、自分で考える力をつけよう、というのが主なメッセージですが、それはつまり矢野さんを始めとする人々に考える力がないと暗にディスっています。最後の問題として、矢野さんは実は間違っていることを自分で分かった上で何か意図があってやっているのではないかという、読者が一番知りたい問いへの答えが示されます。それは、純粋にわかっていないだけだという、かなり絶望的な結論で救いがないです・・。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.27

  • きしやん

    きしやん

    貨幣や財政のイロハをある程度理解した上でも、論点を醸成させてくれる1冊。なかなかに読み応えあり。
    大論争編と基礎編は、現物買って保有しようかと思いました。

    投稿日:2023.05.18

  • aya00226

    aya00226

    このレビューはネタバレを含みます

    ソクラテス論法=相手の主張の前提をつく。同意できる部分から一歩一歩確認しながら論を進める。
    シャーロックホームズの「白銀号事件」何もしないことが問題。
    自国通貨建ての政府債務/GDPは持続可能性の指標とする意味はない。財政赤字の上限はインフレ率によるべき=機能的財政。
    政府への貸し出しの原資は民間の預金、ではない。政府の貸し出しが民間の貯蓄を生む。
    通貨の価値は納税義務があるから。政府の徴税権力が貨幣価値を担保している。=税は通貨の価値を保証するために必要。税は財源確保の手段ではなく、政策の実施のために必要である。消費税の効果は消費を減らすこと。
    政府は支出のための財源として税を徴収する必要はない。財政の赤字は民間の黒字。政府が国債を発行すると民間貯蓄は増える。
    家計貯蓄は一般政府総債務と並行して増えた。
    自国通貨建て国債はデフォルトしない=国債を買わなくなって金利が高騰することはない、と同義。
    デマンドプルインフレとコストプッシュインフレを区別する。
    MMTは、供給力が限度になる。供給力以上に通貨を供給すれば高インフレになる。

    プラグマティズム=柔軟な考え方。結果を見て判断する。ドグマティズム=教条主義、原理主義。
    公共工事が増大したのは90年代前半だけ、後半以降は減少。需給ギャップを埋めるだけでも価値がある。
    分配なくして成長なし、は正しい。分配は成長を促す。成長してから分配、では永遠に分配できない。
    成長戦略は規制緩和や自由化ではない。供給力が増えてもデフレ圧力を発生させるだけ。デフレは格差を拡大する。インフレは格差を是正する。
    構造改革は、労働者の力を弱める改革だった。
    魅力ある商品を生み出さないから低迷、ではなくデフレだから積極的に投資できず、低迷。
    家計の金余り、は政府の経済運営の失敗を表す。
    量的緩和で国債を買い入れても、財政支出を拡大しない限り通貨の供給量は増えない。インフレが通貨の供給量を増やす。量的緩和がインフレを起こすのではない。
    インフレを抑えるのは生産力増強以外にはない。

    積極財政で増加した投資はまず需要のかくだいとして現れる。しかし数年後は供給力の拡大として供給を強化する。供給力を拡大しないものが無駄な投資。デフレときは、それでも需要を増やす分意味がある。
    法人税、所得税は景気が良くなると税収が増える=スタピライザーが組み込まれている。消費税にはこの効果はない。
    MMTでは、就業保障プログラムでスタピライザーの役割を提案している。
    大恐慌の時、フーバー大統領は健全財政を重視して増税して悲惨な目にあった。日本の浜口内閣も同じ。橋本内閣の財政構造改革も同じ。
    ドイツやフランスはユーロを発行できないので財政健全化には意味がある。コロナでは付加価値税は引き下げた。
    金融政策、財政政策、構造改革の3つの中で何をやるか。構造改革で生産性が上昇すれば、供給力が高まってますますデフレ化する。金利が0%のときに、リターンが10%ある公共投資を行うのは効率がいいはず。
    新しい見解:低金利時には、財政出動は民間投資を阻害しない、むしろ呼び込む。支出先が効果的であれば継続するべき。各国の協調が望ましい。
    不況になると設備投資を控える。その結果供給力が落ち込み、回復時に供給力も上昇しない。金融危機による一時的な落ち込みの後遺症が起きる。
    セイの法則を前提にすれば、財政出動が民間投資を呼び込む根拠はない。しかし現実は構造改革しても、いつまでたっても需要も供給も回復しない=逆セイの法則のようなもの。需要不足が供給も需要も減らす。

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    投稿日:2023.02.07

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