【感想】詩のきらめき

池澤夏樹 / 岩波書店
(2件のレビュー)

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  • 踊る猫

    踊る猫

    「カラフル」な本だという印象を抱く。それでいてあまり「甘くない」というかポップすぎず「節度がある」というか「落ち着いている」のはさすがと言うべきか。どんな国のどんな時代に書かれた詩に関しても池澤夏樹は柔軟に対応する。決して「博覧強記」「碩学」ぶりをこれ見よがしに誇示したりすることはないが、しかし手堅く渋い仕事をしている。「いぶし銀」の本という印象さえ感じる。裏返せばそうした淡白さゆえに強烈な印象を残さず、記憶からすみやかに抜ける本でもあるかもしれない。だが、この実にまろやかな旨味は何度も堪能したいと思った続きを読む

    投稿日:2023.08.09

  • NFCC図書館

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    1 2015(詩人の中のいちばんの悪党
    『紅楼夢』の艶冶と頽廃
    「風立ちぬ」という訳を巡って ほか)
    2 2016(石垣りんの消滅まで
    木の影と降る雪―イヴ・ボヌフォワの詩など
    川上澄生の詩と人生 ほか)
    3 2017(ブローティガンと俳句の関係
    「千字文」と世界の秩序
    影と旋風の地 ほか)
    続きを読む

    投稿日:2018.12.17

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