【感想】コスメの王様

高殿円 / 小学館
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
8
17
7
3
0

ブクログレビュー

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  • tm

    tm

    ハナと利一のひたむきに生きている姿に胸を打たれる。
    利一には実在のモデルがいるとのこと。物語はもちろんフィクションだけど、こんなふうに事業に情熱を注ぐ人たちがいたのだろうなとこの時代に思いを馳せた。

    投稿日:2024.04.17

  • りり

    りり

    流し読みで1.5時間くらいで読んでしまったが、結構話が読めた。
    似た顔の2人の全く別の人生の話。表紙にいくつか伏線があって楽しめた。
    化粧品を愛する人にはぜひ読んで欲しい作品。

    投稿日:2024.04.14

  • cherry00

    cherry00

    時代物はちょっと苦手で、なかなか読み進まなかった(汗)

    子どもが売られる、にわかに信じがたいが、ほんの100年ほど前にあったこと。その事実を私たちはどう受け止めるのか。そこから始まっているように思えた。

    お互いに売られて神戸の街で出会ったハナと利一。家族がどうしようもない人だということはこんなにも残酷なことなのか。二人の生き方は努力そのもの。
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    投稿日:2024.03.26

  • makarobook123

    makarobook123

    このレビューはネタバレを含みます

    パラパラ読んだときに花隈の地名が目に入って、学生時代を神戸で過ごしたので懐かしくなって読んでみることに。

    飛行機で自身の会社を宣伝するという大胆な導入場面。利一が興した会社はまさに発展していくその時でそれを見ながらハナはいっそう利一が愛おしくなるのだった 
    この場面が疾走感と希望いっぱいのキラキラ感がすごい 高殿円さんが描写すると眼の前に浮かんでくるよう
    全部読み終わってから思ったけど、この場面は利一と離れることを決めているところなんよね
    ほんまに愛おし!と言いながらもう一生会うことはないって決めている
    自分はこれからどんどん大きくなる利一の邪魔にしかならないから…
    切ない!!

    この本には色々と対になっている部分があると思った 
    整った顔立ちがよく似ているハナと利一
    大家族を支えたいと都会で頑張る利一と朝生
    仏様とキリスト教

    ハナと利一の関係はもちろんのこと、利一と朝生も気になった
    境遇も想いも似ていたのに2人の生き方はまるで違ってて 朝生は聖書を利用して私欲のために人々を陥れ、利一は真心を大事にみんなを幸せにする…
    お寺の掃除に疲れて寝転がると、金色の仏様の飾りに囲まれているようだった
    いつも仏様が見ている、だから真心を大事にしなくては、みんなを幸せにしなくちゃという気持ちで育っていけたのかもしれない 例え、学校に行けないほど貧しくても…

    ハナも利一も心に大きな鉄の箱を持ってて、その中に自分の気持ちを入れてきた
    花街に売られたくない、上の学校に行きたい…
    年を取った2人が自分の気持ちを全部言うことができて、ただの狸の子だった小さな頃に戻れてよかった 




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    投稿日:2024.02.17

  • 史織

    史織

    時代背景的にわかってはいるけれど、仕事を成功させる→戦争が始まってすべてを失っていく過程が辛かった。人も、工場も。前半の成功する過程までのところはすごく爽やかなお仕事小説で、ここまでで胸に留めておきたかったというか。
    そしてわりとコスメが好きな私でも、この会社を知らなかったことに少しショックをを感じる。ここまでして紡いだものは、会社としては現代まで続いていても社会にはねづかなかったんだなぁと。
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    投稿日:2024.02.12

  • ゆいこ

    ゆいこ

    高殿円さんの作品はたまに面白くないなと思ってしまうものもあるけれど、こちらの作品は面白かった。
    子どもの頃に出会ったふたりの大恋愛?物語。
    プロポーズ的な雰囲気のシーンはちょっと泣けた。
    一時は上手くいくように見えたけれど、様々な事情や時代の流れのために離れ離れになりそれぞれの人生を歩んでいく2人。
    最後はハッピーエンドでよかった。

    残念な点は、出来事が淡々と語られてる印象が強くてなかなか感情移入しづらい。
    三人称視点だからかもしれないけど、もっとふたりの感情や葛藤とか考えていることがより詳しく描写されていて、人間味がもっと読み手が感じることができればよかったかもしれない。
    ドラマティックな時代背景、人情溢れる花街、分かりやすい成功展開、これだけ間違いない題材が揃っているのにもったいない。
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    投稿日:2024.01.30

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