【感想】アメリカの行動原理

橋爪大三郎 / PHP新書
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • キじばと。。

    キじばと。。

    アメリカがどのような行動原理に基づいているのか、その歴史的背景と今後の展望について、分かりやすく解説しています。

    アメリカでは、個人の自由を束縛するような中間集団の力が弱く、個人がそのつど合目的的なアソシエーションを組むことになります。そうしたアメリカの全体を束ねるのは国家しかありえないというのが、著者の示すアメリカの社会像です。また、旧大陸からの伝統を拒否して厳格な個人主義を掲げるアメリカの性格が、ピューリタニズムと深い関わりを持っていることが説明されます。

    さらに、トクヴィルをはじめ、パーソンズ、サムエルソン、リースマン、サリンジャーといった人びとの言葉を紹介しつつ、個人主義とピューリタニズムに根ざしたアメリカ社会のあり方についてより詳しい説明が加えられます。その後、今後の世界情勢においてアメリカがどのような位置を占めることになるのかという問題や、今後の日本の対アメリカ戦略について、著者自身の考えが提示されています。

    文化的にアメリカを見ようとすると、そのあまりの多様性に幻惑されてしまいがちですが、本書ではアメリカの行動原理をシンプルに提示することがめざされています。
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    投稿日:2015.02.24

  • たけ坊

    たけ坊

    アメリカを理解するために新大陸とキリスト教を補助線として使って考える。
    話し言葉でわかりやすいんだけど、ちょっとそれはどうかなって議論もあったり。
    でもトクヴィルが出てきたり面白い指摘は多かった。

    投稿日:2012.06.22

  • rebodz

    rebodz

    このレビューはネタバレを含みます

    橋爪先生は社会学が専門ということで社会学の観点からアメリカの基本構造から生じる行動様式を解説している。読んでて頷ける部分もあれば果たしてそうなのかと疑う部分もあった。アメリカにいながらこの本を読んでいたのだがアメフトの話などは少々深読みしすぎでは?と思えた。身近にいた中年アメリカ人にアメフト人気の理由を聞くと単に小さいころからみんなが慣れ親しんでるスポーツだからだと。

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    投稿日:2012.01.03

  • bax

    bax

    このレビューはネタバレを含みます

    [ 内容 ]
    覇権国家アメリカは究極的に何を目指しているのか。
    社会学の視点で“新大陸”“キリスト教国家”などの成り立ちを捉えれば、「自由の国」の行動原理が浮き彫りになる。
    財産の相続法や選挙など平等と民主主義を実現する社会の仕組みから、ハンバーガーやジーンズといった便利さを追求する消費文化、そして冷戦や9・11を経て至った単独行動主義まで、アメリカならではの思考パターンを考察。
    はたしてその覇権は続くのか、日本がとるべき道とは…。
    エッセンスを明快につかみ出した超常識のアメリカ論。

    [ 目次 ]
    プロローグ 講義を始めるにあたって
    第1部 歴史から見えるアメリカ(アメリカとは何なのか;宗教国家アメリカ;独立戦争のアメリカ ほか)
    第2部 文化から見えるアメリカ(トクヴィルの見たアメリカ;アメリカン・カルチャー;サリンジャーのアメリカ)
    第3部 国際関係から見えるアメリカ(二十世紀という時代;日本とアメリカ;ネオコンのアメリカ ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    投稿日:2011.04.23

  • kasikasi182

    kasikasi182

    これかなり面白かった!
    古い本だけど、今とそんなに変わってないんじゃないかな
    アメリカの常識、ていうか、アメリカン人の考え方、3%くらい理解できたような気がする
    己を知るため敵を知る
    敵を知るため己を知る
    アメリカちょっと行ってみたいなって思った
    アメリカについての本をもっと読みたい
    続きを読む

    投稿日:2010.11.19

  • kazue0830

    kazue0830

    「キリスト教」「新大陸」をキーワードにアメリカの行動原理について言及。

    事実だけではなく、筆者の想像を混ぜている。
    とても読みやすく、歴史に興味がなくても大丈夫。

    アメリカの自由ってのは、すべて信仰の自由から派生しているという筆者の見解から思うところは多い。続きを読む

    投稿日:2010.06.28

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