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塩澤 実信 / ディスカヴァーebook選書 (3件のレビュー)
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総合評価:
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koochann
このレビューはネタバレを含みます
戦後のベストセラーのそれぞれの本の背景を読む中で、時代の流れを、またそれぞれの時の流行を感じ楽しく読むことが出来ました。特に60年代以降はそのときの自分自身を重ねると懐かしい気持ちになります。遠藤周作の「沈黙」(66年)は作者が「日向のにおい」としていたのを、編集者が変えて成功した。また逆に有吉佐和子の「恍惚の人」(72年)は編集者が難しい言葉だからと変えさせようとしたが、そのままで成功した。清張の「点と線」(57年)も「縄」からの改題が成功した例との事。タイトルとテーマとタイミングの3拍子が揃って売れるという代表的な話ですね。一方テーマは時代の流れを感じます。世界3大ベストセラーが聖書と資本論とハリーポッターというのも楽しい紹介です。また海音寺潮五郎「天と地と」は大河ドラマになってから売れ始めたそうで、薩摩隼人の気概溢れる著者は逆にこれが不満で「テレビが栄えて文字が衰える。文学の道を歩む者として、こんなに面白くないことはない」として、筆を折ったという逸話は楽しいというよりも、時代の潮流への警鐘として先見性を感じます。戦後、ゾルゲ事件で処刑された尾崎秀実「愛情はふる星のごとく」がベストセラーになったとのこと。知りませんでしたが、売国奴から一転して平和主義者となったこの人の本はぜひ読んでみたいと思いました。
投稿日:2013.08.17
なごみまくり
戦争後から平成まで、ベストセラーを追うことで当時から今にいたるまでの時代を見る。 読む本がなくて適当に手にとった私も悪いけど、どうも結局筆者が何を書きたいのか分かんなかった。ハリポタあたりは余裕だけど…、昭和に売れた本の話をされても全くついていけないものも多々。へ~こういうのが売れたんだな~と思っておしまいでした。もともとベストセラーだから読むとかしないタイプなのもあって、新たに読みたいと思えるのも少なかったし、どうせなら本の雑誌にあるようなベストを覗いた方が手っ取り早い気がします・・・。ちょっと前に売れた本を片っ端から読みたい人なら楽しめるかも。続きを読む
投稿日:2010.11.22
take9296
本という鏡に写った時代の姿。昭和から平成へ、時の流れにつれ“当たり本”のつくり出す情景も移り変わる―。 雑誌連載を一冊にまとめたせいもあってか、記述が重複している部分があったのが、やや残念。でも、いろ…いろなジャンルのベストセラーとなった本にまつわるエピソードの数々は読ませます。続きを読む
投稿日:2010.01.16
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