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平山夢明 / 光文社文庫 (160件のレビュー)
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みんみん
目まぐるしい非日常・非現実的な短編集! 理解したい奴だけ読みな、説明が欲しいやつは着いてこないで結構、と突き放されつつも、奇怪な世界観につい前のめりに読んでしまった。 特に「ニコチンと少年」「無垢の…祈り」が面白かった。残酷なんだけど、残酷だからこその美しさがきらめく不思議な魅力。続きを読む
投稿日:2024.03.31
Yuko
甘美な悪夢を見ているようだった。ダークな星新一みたいなファンタジー感もあり。上品さと、抜け目のない知性を感じた。残酷で背徳感に満ちていて、そのくせ美しい。これはやみつきになってしまう。
投稿日:2024.01.30
Shin
怖い本を読みたいなと思い有名な本書を手に取った。 表紙から重厚で後味悪い話が多いのだろうなと思い読み始めた。 短編ということで理不尽の連続。 グロい描写も当たり前のように出てくるのだが、怖さや嫌悪感は…あまり感じなかった。 その理由として文体が上品?知性を感じる?よく表現できないがスマートな文体のため物語描写が文学的に入ってきた。 特に印象に残ったのは無垢の祈り。 いじめや家庭内暴力に晒される少女の物語。 結末は解釈次第だが、自分は救いの結末と読み取った。 そう考えると凄惨な物語も綺麗で透明なものに見えてしまう。 これも作者の文体の妙。 なかなか面白い読書体験だと思う。続きを読む
投稿日:2024.01.26
ますたぁ
平山夢明のグロ多めホラー短編集 以下、公式のあらすじ ------------------ タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文…体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求める「無垢の祈り」。限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。 ------------------ 読むんじゃなかった…… 私は以外とグロ耐性が低かったようだ とりあえず、収録は6遍 ・ニコチンと少年-乞食と老婆 ・Ωの聖餐 ・無垢の祈り ・オペラントの肖像 ・エッグマン ・すさまじき熱帯 ・独白するユニバーサル横メルカトル ・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男 ・ニコチンと少年-乞食と老婆 街の有力者の息子で、学校で虐められているたろう そんなたろうが〇〇◯が二個ある乞食に出会う 何だろう?権力構造のヒエラルキーに関する話なのだろうか? ま、権力というか力関係? 虐められておるたろうにも優しいパン屋のおじさんは乞食には厳しい シンパシーを感じて最初は優しくするたろうもやがて乞食を虐げるようになる うーん、よくわからん ・Ω(オメガ)の聖餐 象のような姿で、ヤクザの死体処理の仕事として死体を食べるオメガ その世話をすることになった主人公と、見た目に反して知的レベルの高いオメガの会話とその結末 汚くてグロい でも、オメガとの会話には高尚な雰囲気が漂うというギャップ オチまでの過程も不思議な設定の中での納得感がある 大食というスキルが受け継がれるものなのか……? ・無垢の祈り 虐待を受ける少女と、連続殺人犯のお話 子供の虐待シーンというのはフィクションであっても心苦しい 最終的には救いがあったけど、果たしてそれも本当の意味で救いなのだろうか? ・オペラントの肖像 芸術が禁忌となった世界のお話 規制されているものは違えど、「華氏451度」のようなディストピア文学と同じ構造ですねぇ ものを考えない人達の世界の方が幸せを実現できるというのもある意味で真理なんでしょうけど 人類の発展は飽くなき欲望の追求の末の進歩ですからねぇ やはり、SFの題材としては面白い そしてラストの展開 まぁ、色々な前フリがあったので何となく予想はできるけど どこまで仕組まれたものだったんでしょうねぇ? ・卵男 エッグマン 死刑囚に自白させるために、牢屋の隣にアンドロイドを収容して心理状態を操作しようとする試みがされている社会のお話 これもまたSFとして面白そうな設定 だからこそオチが「そうなりますよねー」という感じ ・すさまじき熱帯 音沙汰のなかったダメ親父から連絡があり、熱帯地域に怪しげな仕事に連れて行かれる話 いやぁーグロいですねぇ 途中で明かされる事情も、「そんな理由で?」という肩透かし感というか、むしろそんな事情も関係ないと思えるくらいの後の展開 ・独白するユニバーサル横メルカトル 地図の視点で語られる連続殺人犯の親子の物語 本の表題作となっているだけあって構造が面白い 紙の地図としては、カーナビは地図ではないのですねw だとしたら、スマホの地図アプリも同様な現代だと尚更成立しない物語になってるなぁ ・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男 被虐趣味のある女性と拷問専門の男 マジ無理 気持ち悪い…… 切断のシーンは、自分も体の一部を失ってしまったらと想像してしまって恐ろしい気持ちになる 最後の最後でここまでグロい話がくるとはねぇ 総じて、自分がグロいものはあまり得意ではないということを再認識できた ホラーでも非科学的な霊や呪いを扱ったものだったら冷静に一歩引いて読めるんだけどなぁ スプラッタは現実と地続きに感じられてしまうなぁ 有名作なので読んでみたけど、読まないほうが良かった…… それにしても、京極夏彦の作中で描写される平山夢明とイメージが合ってるのは、流石は京極さんといったところでしょうか続きを読む
投稿日:2023.12.01
たた
無垢の祈りと表題目的で読んだ... 正直、脚本自体はあまり面白くない(局所的な驚きや悍ましさはあるが)ので、1日1話が限界かなって感じになった.(どんでん返しもあまりに雑すぎる...) 何を読まされて…るんだ?に常になっているし残念にはなった(しっかり読まないと分からなくなるし、しっかり読んでも分からないような描写が多すぎる上に面白くないのでかなり嫌な気持ちになる) それでも、そこそこ面白い話は2個あったのでまぁ...続きを読む
投稿日:2023.10.09
でんでん
1話目の「ニコチンと少年」で、ギャグ短編集を手に取ったのかと表紙とのギャップに笑った。 豹変や一種の裏切りの表現がどの短編にもほぼ共通して見られ、流れ自体は全て似た様なつくりになっているように感じたが…、設定が突飛で面白い。続きを読む
投稿日:2023.10.04
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