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西加奈子 / 角川文庫 (336件のレビュー)
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chinoboo
西加奈子さんの「きりこについて」読了。 ちょっと前に、西加奈子さんの「くもをさがす」というエッセイ闘病記を読んで面白かったので、ちゃんと作品を読んでみようと思っていたところ、知り合いから「きりこにつ…いて」が面白かったよ、という情報をいただきまして、読むことにしました。 「きりこはぶすである」(「ぶす」は太字!) から始まる不思議な小説。主人公である「きりこ」が飼っている猫(ラムセス2世)が執筆したという設定の物語。「体は容れ物に過ぎない」んだから、みんな思うように生きたらいいんだよ、というのが主題? それにしても、なんだか、ちょっと現実ばなれした、不思議な魅力のある話でした。 ってか、エッセイとおんなじ勢いで書かれている「小説」に、なんだかびっくりしました。登場人物たちはみんな関西弁で喋っていて、え?そんな設定?と最初は思うことがたくさん出てくるのに、読んでいるうちに、それが「当たり前」のことに思えてくる自信満々の流れに、主人公「きりこ」と同じ勢いを感じました。西加奈子さんという人は、「きりこ」と同じオーラを纏っているのかもしれない。 いやー、すごい。 がぜん、西加奈子さんという作家に興味が湧いてきました。 他の本も読んでみよう。続きを読む
投稿日:2024.04.12
Kia
動物に関することわざを変えてほしいっていうラムセスの要望、興味深い! 人間より遥かに知能の高い動物がいるって思うとワクワクする! 中身も容れ物(外見)も全部合わせて自分
投稿日:2024.04.11
ビスコ
面白かった。 両親にも猫にも「かわいいかわいい」と育てられ、自分のかわいさを疑わなかった「ぶす」のきりこについて、猫のラムセス2世の視点から語られます。 きりこと不思議な縁で繋がるちせちゃんがいいです…。 とてもいい。 それにしても、きりこのパァパとマァアがすごい。 きりこを信じて、徹頭徹尾かわいがることしかしなかった両親。 偉いと思う。 続きを読む
投稿日:2024.04.07
ゆれん
きりこはぶすである。 西加奈子さん独特の直裁的な表現に面食らいつつも、いつの間にか物語に入り込んでいる。 猫から見た人間の滑稽さ、はっとするような指摘が痛快ですらある。 右を見ても左を見てもルッキズ…ムが蔓延る時代に自己を肯定するのは本当に難しいことだと感じる。だからこそ、きりこがもがきながら得た揺るがぬ軸が羨ましいと思う。 肉球よりまるい世界に生きていたい。続きを読む
投稿日:2024.03.28
記憶がない
昔読んだ時そんなに刺さらなかったからこの間友達にあげちゃった。今読んだらまた違った感想になるのかもなあと思うと読みたくなってきた。また買うか...?
投稿日:2024.03.18
あゆ
「世界で一番猫がええんです」 ただそこにいるだけでいい。ありのまま正直に自分でいる。自分を知っているのは私だけだから。暖かい気持ちになれた。
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