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佐木ささめ, 北沢きょう / オパール文庫 (1件のレビュー)
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いこ
このレビューはネタバレを含みます
確かに某有名ドラマが脳内に過ぎるタイトル。 誤解から毛嫌いすらしていた相手にあっさり陥落する御曹司。 その誤解を解く方法がこれまた、売り言葉に買い言葉だったと思うけれど、抱いて処女を確認するとはかなりの荒業である。 途中で気付いたのにやめなかったあたり、その時点でやられてたな、彼。 何とか誤解が解けた二人だけれど、後半は麻子の方が別種の誤解するすれ違いに突入 。 全ては互いにきっちり言葉にしなかったせいではあるが。 タイトルの通り「愛している」と言ってくれと強請るより、まずは自ら口にしておけば、こんなややこしいことにはならずに済んだだろうに。 ※章タイトルはゆえに「愛していると言わせてくれ」になっている。 こういうとき、女性はさっと身を引く。 麻子の行動は早かった。 ただ彼の未練がそれを上回った。 時間はかかったけれど、追いかけてくるんだから。 その後はやや無理矢理に近かったけれど、どうもこの二人は体繋げた方が話が早いようで。 結局こちらの誤解も抱いて解くという荒業に。 し、幸せならいいんだ、それで。 余裕のない彼が心配になっただけだ。 思い返すと、麻子は純情一途なはずなのに、やっていることが荒業で。 全部彼のせいだな。 そういうことにしておこう。
投稿日:2021.12.28
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