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芦花公園 / 角川ホラー文庫 (32件のレビュー)
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総合評価:
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あすみ
このレビューはネタバレを含みます
どうして...ハルコさんの話はある意味ハッピーエンドだったのにどうして... ハルコさんばかりを見すぎていたせいで、本当に身近なSOSを見逃してしまった 青山さん、ショックで人格が変わるのでは?? 青山さんがるみの幼少期を想像して仲良くなれそうと思っているのは大変グロい。知らないって罪 ぶっ壊れた人間とぶっ壊れた人間がくっつくの大好きです
投稿日:2024.03.15
ultraman719
「どんなに沢山正しいことを言ったところで、大好きな人からの一言にはかてないんですよ。『好かない男が山ほどの砂糖を運んできても、好いた男の塩の方が甘い』ってね。」 まぁ、真理ではあるが… 認めたくわない…わな… って思う程の美青年がストーカー被害。 でも、この人慣れっ子やん!( *`ω´) しかし、今回は、一味あって、何か変な現象ももれなく付いて来る。 お化け?幽霊? 何か、感じ的には、幽霊とか儚いもんやなく、「口裂け女」をイメージしてしまった(^◇^;) そこで、登場!佐々木事務所の面々。 よく小さい頃に、この話聞いたら、夜に出て来るとか言われて恐怖したもんや。 今回もストーカー型と話聞いたら出て来る型の2通り。でも、登場人物は同じ「口裂け女」みたいなの。 私も小さい頃、こんな話聞いて、夜怖かった〜 うちの父親が、仕事で、つなぎ着てる。それが夜に洗濯されて、干されてて… 「あかん!お化け立ってる〜! あかん!終わった〜自分(−_−;)」 という恐怖の勘違いを思い出した… 正体は、分かったとは言え、何か怖いのは、そいつらやなくて、佐々木事務所の面々。 みんな異端児やな。 化けて出る方が損する感じ! 面白いけどね〜続きを読む
投稿日:2024.02.16
ao-neko
圧倒的な美貌を持つ片山敏彦は、男女問わず人の注目を惹きつけてやまない。しかし彼につきまとう謎の女性の影がやがて尋常でない怪異を引き起こすようになり、彼は佐々木事務所を訪れる。一方で小学生の間で伝わる「…ハルコさん」の都市伝説もまた怪異を引き起こすことに。非常に気味の悪いホラーです。 美しい人を羨んでしまうことは誰だってありそうだけれど。それも度を過ぎるとむしろ呪いなのだな……ただし敏彦がある意味まともな感情を持っていない人なのは救われることなのかもしれません。普通の人には耐えられないわこの事態は。もはやモテるとかそういうレベルじゃありません。恐ろしいしとっても面倒。彼の周りに集まる人たちにもまともじゃない人がいるような気がするけれど、もともとそうだったのか彼が狂わせてしまったことになるのか……結局ラストも、真に恐ろしいのはどちらかという感じですしね。 不気味でおぞましくてとことん楽しいホラーでした。だけれど一番恐ろしいのはこのラスト。「見えなかった」というこの終章のタイトルがあまりにやりきれません。続きを読む
投稿日:2023.12.29
chie_e
ホラーとオカルト不得手な割に読み切れるので、うまく面白いのだけど、よくないものに当てられた気持ちにはなる
投稿日:2023.12.16
Anno
”絶世の美青年”である塾講師の片山は、黒髪の女性のつきまといと異様な現象に苦しめられ、心霊案件を扱う佐々木事務所を訪れた。 時を同じくし、小学生の間で囁かれる噂「ハルコさん」に関する相談も事務所に持ち込まれ……。 前作『異端の祝祭』に続く、佐々木事務所シリーズの2作目。前作がカルト宗教を扱た作品だったのに対し、今作はストーカーと、伝染する都市伝説をテーマにしたものになります。 ストーカーやルッキズム、ジェンダーバイアス、性自認、アイデンティティの確立、毒親問題、など近年取り上げられるテーマも扱いつつ、きっちり怪異も登場する、都市伝説ホラーでもありサイコホラーでもあります。 このシリーズまだ2作目ですが、本当にごく一部をのぞいて歪んだ登場人物しか出てこないので、怪異的な怖さももちろんですが、一見現代的でドライな人間関係の裏側にあるどろりとした感情の不気味さや不快さが心を毛羽立たせるような感覚が一番怖い。 キャラクターの容姿の美しさを繰りかえし取り上げておきながら、着地するのは皮一枚で見るだけでは気づかない裏の顔、弱さ、醜さ、狂気、それに隠し事なのが皮肉。ラストから読後感まで最悪すぎて好きです(誉め言葉)。
投稿日:2023.12.05
Kani
うーーわ(°д° )おもしろい! 『異端の祝祭』からすぐ読めば良かった。 『佐々木事務所シリーズ』第2弾!! 正直私は、霊の存在を信じる信じない、憑く祓う系の話は、そこまでそそられない。 … 小説とは言え、嘘っぽく感じ萎えてしまう気持ちが拭えない。 民俗学などでいう古くからのしきたりや言い伝え、呪いなどは大好きだし、悪魔『信仰』や宗教モノ自体は好きだ。 どうしても現実味を求めてしまう。 このシリーズはオーソドックスなホラーとは違い、登場人物も個性的。 塾講師の片山敏彦は、神がかった美しさをもつ。 彼は美しすぎて、普通の日常生活を送れない。 近頃、彼にいつも注がれるのとは違う粘着質な視線を感じるようになる。 やがて、俊彦に近づく者に危害が及ぶようになる。 佐々木るみは心霊案件を請け負う事務所の所長。 助手の青山はクリスチャンで、父親が神父。 青山は、信者の小学生、七菜香から、学校の噂話について相談を持ちかけられる。 「ハルコさんの話を広めないと夢に出る」という都市伝説系の話。 特殊な霊能力を持つるみの幼少期が凄まじく、母親というものの存在の大きさを感じる。 美人の天然主人公という感じではないのが好感度高い。 青山との関係性がまた良い。 美しい俊彦も、悩める美青年というだけではない所に、更に魅力があってたまらない。 ただ怖いだけのホラーではなく、意外性を持つ結末に、お見事としか言えない…。 ハルコさんの都市伝説も、学校の七不思議も、奇妙な雰囲気で独特だ。 ひと味違うホラー小説を読みたい時、満たしてくれる作家さんだと改めて思った。 クセになる…♡続きを読む
投稿日:2023.11.14
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