【感想】最後の晩ごはん 後悔とマカロニグラタン

椹野道流 / 角川文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ひるあんどん

    ひるあんどん

    嫉妬はしちゃうよねー、でもそれを素直に出しちゃダメじゃん、海里て精神面幼すぎ、というか弱すぎ。周りにお膳立てしてもらわないと仲直りできないのも面倒なやつだ。倉持先生の息子さん、最期そんなだったのか。海でも山でも動物に・・・、て想像するのも。そんな状態だと息子の死を受け入れるの自体難しかっただろうな。今回玉子焼きを作ってお別れができて良かった。続きを読む

    投稿日:2024.03.31

  • hazel8483

    hazel8483

    退院した李英の気分転換を兼ねて
    朗読レッスンに誘った海里。
    ところが何でもそつなくこなす李英が
    師匠である女優・悠子さんに褒められて
    彼の方が才能があるとわかってしまう。

    サリエリ状態。
    わかるってことは、海里も才能アリってことで。
    でも単にできるからといって
    そこに観客が魅了されるかどうかは別。

    気まずくなったふたりに
    荒療治で温泉旅行の段取りをつける夏神さん。
    やるねぇ( ̄▽ ̄)
    続きを読む

    投稿日:2023.11.05

  • shushu

    shushu

    「ばんめし屋」シリーズ17

    海里と李英  喧嘩して仲直りして。
    朗読の師匠の病気でふたりでピンチヒッターに!

    今回の幽霊は倉持夫妻の亡き息子
    旅先で突然の死。食べさせてあげられなかった卵焼き

    作で死の淵まで行った李英だけど、少しずつ前へ進み始めていてよかった!続きを読む

    投稿日:2023.07.22

  • 鮎

    最後の晩ごはん17巻目。
    病み上がりの李英を軽い気持ちで悠子先生の朗読のお稽古に連れて行ったら李英が悠子先生にめちゃくちゃ絶賛されてて海里嫉妬でモヤモヤ…李英には非はないってわかってるし、自分が腐ってる間も地道に努力を続けて、病気にも負けずに頑張ってる…でもその完璧いい子ちゃんなところも腹立つんだよな…わかる。それで格の違い見せつけられて、自分が今まで築いてきた地位が足元から崩れるような絶望感と嫉妬心…わかるわかる!と海里に肩入れしまくって読んでしまった。でもその気持ちをちゃんと李英に伝えた上でぶつかり合って、仲直りしててえらい。最初はいけすかない奴だと思ってたのに、いつの間にか海里のこと好きになってました。
    今回は、亡くなった悠子先生の息子の幽霊が現れて、思い出の料理を食べて成仏するという、久々に正しい(?)最後の晩ごはん出張編(悠子先生の自宅)でした。悠子先生の、亡くなった息子と海里への深い愛情が感じられてじーんと来てしまった。海里は夏神さんと悠子先生という良い師匠に恵まれていて幸せだな。
    続きも楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.25

  • chigame

    chigame

    このシリーズも17冊目になり、なんだか味わいが深まってきたなあと思った。夏神と海里とロイド、海里と李英、倉持夫妻と海里、それぞれの人間関係の深まりを感じた。海里と李英は先輩後輩という少し距離のある関係から、お互いの嫌な部分も含めて理解が深まり、いいライバルのような関係になった。倉持夫妻と海里は、倉持夫妻が息子を亡くしているという悲しい過去に今まで触れることができないでいたけれど、今回の出来事を通して、息子さんの死による痛みをずっと抱えて生きていかなければいけない二人の傷口にそっと手を添えることができた。苦しい、くやしい、悲しい、腹立たしいといった負の感情を見せられる相手ってなかなかいないものだから、海里は李英にとっても倉持夫妻にとっても、大事な存在になったのだと感じた。そして倉持さんの海里に対する師匠としての愛情にぐぐっときた。続きを読む

    投稿日:2023.06.12

  • 藤原ライラ

    藤原ライラ

    このレビューはネタバレを含みます

     李英への海里の嫉妬がせつない。近くにいて誰よりも良さを知っているからこそ生じるもの。お互いの意見を吐露して話すシーンが最高でした。

     そして今回は悠子先生がもうすごい。
     師匠としての心構え、母親としての思い、女優としての矜持。全てが見事に組み合わさって倉持悠子としての彼女が作られていて、そのどれもが魅力的。

    「共同設計者として、そして共に現場で試行錯誤する仲間として、私はあなたという役者が育つ過程をいちばん近いところで見守り、たまに手を貸し、そして……いつかあなたが独り立ちした後も、五十嵐海里という役者の中に、自分が積んだ煉瓦をみつけてこっそり喜びたい。それが私の先生としての夢よ」

     誰の中に残る自分。
     それは逆に、自分の中にも誰かがいるということ。そうやって影響し合って、絡まりあって、僕らは僕らを造り上げていく。
     わたしという人格はわたしであって、わたしだけではない。誰かが掛けてくれた言葉や思いが重なりあって、わたしが造られている。

     だからこそ、別れは余計につらくなるのかなとか。最後の卵焼きのシーンがとても印象的でした。
     李英と海里の二人の朗読のシーンも楽しみです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.04.17

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