【感想】最期の声 ドキュメント災害関連死

山川徹 / 角川学芸出版単行本
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • turbotank

    turbotank

    副題に「災害関連死」とあるが、災害弔慰金法制化の経緯からどのように災害関連死に対象が広げられてきたか、また災害関連死を「災害支援の失敗例」と捉え、遺族と災害関連死対策をする人を追ったドキュメント。新たな視座を提示できている。続きを読む

    投稿日:2023.02.26

  • さぬきうどん人

    さぬきうどん人

    阪神大震災や東日本大震災などの大災害による死で最近注目されているのが「災害関連死」だ。災害後の極端な生活変化や家族の喪失などに肉体的にも精神的にも耐えきれず、亡くなることを指す。

    震災によって入院してた病院を失ったことによる病死。失った住居や収入を取り戻すために働き続けたことでの過労死。震災から数年後にウツに病んでの自殺。様々な災害関連死が認められた一方、世間体を気にしたり、死んだ者はかえってこないとあきらめて、申請を拒否する者や制度そのものを知らない者もいる。

    また、申請を受け付ける自治体によっても、災害関連死を認める度合いに差がある。

    結局、災害関連死という制度は、未だに被災者遺族をすべてカバーできないし、順序を付けてしまうことがある。が、災害対策を完璧にすることができないことと同様に、被災者の声を受けてチューニングを繰り返すしかない。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.21

  • p

    p

    災害関連死と認定される人の話し

    すぐには認められず、なかなか難しいが
    役所の言われるままに書類を提出しただけでは認められないとか
    認定されるまでに諦めてしまいそう
    災害で急に両親が亡くなったって、子どもがこんな制度があるとは知らないまま終わってしまいそうだし

    もう少し、ちゃんとこの制度を拡めてほしい

    災害から何年も経ってたら、災害と関連あるとは思わない人だって多いだろうし
    続きを読む

    投稿日:2022.10.31

  • dai-4

    dai-4

    本の雑誌の特集からのピックアップ、だったか。色んな理由から、クリアカットに災害関連死と認められづらかったケースを取り上げ、心情面や行政面など、多角的にその理由を掘り下げていく本書。年齢などの背景はさておき、災害がなければ避けられた死だった、と感じられればそれは関連死、とまずは考えてみるのが良いのでは。申請性というのもイケてなくて、上記のごとく考えれば、少なくとも網羅的に把握することも容易になる気がする。個人的に特に思い入れが強かったケースは、同じく娘を持つ親として、自死を選ばざるを得なかった父の気持ちを思うともう…。こみ上げるものを押さえるのは困難だったのであります。自国民にすら優しくない国で、いわんや日本に住む外国出身者をや。やるせなさがいっぱい。続きを読む

    投稿日:2022.07.07

  • かな

    かな

    災害関連死…適切な支援やサポートがあれば救えた命、被災者の最期の声…いつ災害が起き自身も被災者になってもおかしくない今だからこそ、考えていかないとならないと思いました。

    投稿日:2022.06.01

  • 湖永

    湖永

    生きている今までに震災を目の当たりにしたのは、少なくはない。
    実際に起きたこと、そしてこれからも起こり得るかもしれない災害。
    被災者にどんな支援ができたのだろうか、そして今もなお苦しんでいる人も多くいる中、どれほどのことがなされているのだろうか。
    声を出して、訴えていかなければ何も成せないと改めて思う。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.25

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