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ナツ, 鷹氏シミ / ティアラ文庫 (1件のレビュー)
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いこ
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一途すぎると、ふとした油断や不意打ちで暴走しがちである。 特に男子。 この話ではレオ、君である。 確かに彼の境遇や立場を鑑みると、足元が確立されないと想い人へ行動できなかったのは理解できる。 何しろ彼の場合、命を狙われて保護されていた身だったから余計に。 でも、機を待っていたばかりに、先に相手を掻っ攫われてしまうあたり、未熟である。 そこからは、荒業の略奪に……まあ結婚前だったからね、傷は浅かったかもしれない。 初夜前には何とか拗れていた部分の擦り合わせもできたようだし。 とっくの昔から両想いだったのに、もどかしい二人である。 しかも、危うく想い人を持っていこうとしていた相手が、自分にとって別の意味でも因縁の相手になろうとは。 世間は広いようで狭い。 落ち着いて考えてみれば、そんな厄介な男性陣を(一時でも)虜にしたという意味でマリエットは凄い気がする。 確かにいい子だもの。 優しいけれど強かで、故に確かに後書きにもあったとおり、レオが不憫な目にも遭うけれども。 そもそも、あの一歩間違えれば狂気的にもあるレオの愛情を受け入れて受け止めている時点でお察しかもしれない。
投稿日:2022.01.29
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