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竹本健治 / 角川文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
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MO-FU
最初は一見関係なさそうな事故話や怪談話が、断片的に語られてなかなか掴みどころがないのですが、それが徐々に関係性を持ち始め、最終的に一つの線に収束するのは気持ちよかった。(謎が魅力的過ぎて、真相が少し肩…透かしなのはご愛嬌) 中盤で語られる、タクシー怪談のルーツに関するくだりはこれ一本で本書けるんじゃないかと思うほど面白かった。続きを読む
投稿日:2024.02.12
かまぼこ
最初は不気味かつ断続的な話が続いて少し混乱するが、それが段々と結び付き、最後に筋が通るのが面白かった。 初めは心霊やオカルトかと思った部分が伏線になっているのも驚きがある。
投稿日:2023.08.21
tamasan7
このレビューはネタバレを含みます
竹本健治さんの作品は「匣の中の失楽」以来! 今回は温泉街を舞台とした怪談ミステリとなっている。全く関係のなさそうないくつかの怪談話が、徐々に繋がってゆくのが気持ちいい。 天才棋士が探偵のシリーズらしいのだが、シリーズ感はなく、本作からいきなり読んでも楽しめる。 本作においては、探偵役の牧場は、神のお告げをするごとく、解決への糸口を刑事たちに告げるだけで、推理の過程は全く描かれない。実際に動くのは刑事の楢津木や薫子たち。 それゆえ、探偵ものではなく、ライトな刑事小説を読んでいるようだった。
投稿日:2022.03.06
馬南神空
手掛かりから推理を経て、謎が解き明かされるという、一般的なミステリ的な手順からは外れている。何せ、クライマックスは肝心の名探偵(牧場智久)抜きで進行するのだ。けれども意味不明な出来事の意味が、あるとき…腑に落ちる、その快感はミステリでしか味わえないものでもある。巻末の解説によると、作者はロス・マクドナルド氏の「さむけ」を引き合いに、ミステリは伏せたカードをめくっていくようなものと規定した上で、本作の意図を語っている。なるほどという感じ。とりあえず、めちゃくちゃ面白かった。続きを読む
投稿日:2022.01.24
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