【感想】新しいきみへ 1

三都慎司 / ウルトラジャンプ
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タカツテム

    タカツテム

    これは一体何が起こっているんだ……?中盤までは女学生に翻弄される高校教師といったタイプの作品なのかと思っていた。けれど、第1巻終盤にて明かされる裏事情が単純な物語ではないのだと突き付けてくる
    こうなってくると悟の夢も何か深い意味が有るのかもしれないと思えてくるが……


    妻の浮気を疑った事から始まった悟の逃避行。それは彼の心を癒やすものにならなかったけど、代わりに出会ったのは真意の読めない女学生
    その出会いは悟を癒やすのではなく、心を決めさせるものになったようで
    それだけで終われば少し笑える少し良い話。でもそこで終わらないから厄介な話になっていく

    あの手この手で悟を翻弄する相生亜希。沼に嵌ってしまえば教師人生は危うい。けれど指輪を握られているから厳しい手も取れない
    まあ、この点には悟の優柔不断な一面や生徒の思惑に関係なく教師として面倒を見てしまう一面も関係しているのだろうけど

    こういった描写だけなら本作は許されない不義の物語で終われる。社会的に許されなくてもそれで終われる
    でも、思わせぶりな相生亜希の言葉が沼の深みに悟だけでなく読者も引きずり込んでいくね
    「何度生まれ変わっても」という発言、将来の夢を当てた点、そして悟に迫りつつも慰める誘惑の数々……

    そして極めつけは謎の感染症ですよ!最初は新型コロナウィルスのオマージュとして背景に出した要素かと思いきや、ガチでヤバい奴では……!?
    おまけに感染が広がっている地域って悟の逃避行ルートそのものですよね……?

    盛大に乱れる悟の内心を他所に終末を迎えようとする世界。そして邂逅する二人の亜希
    この作品はどういった路線を進もうとしているのか全く読めないよ……!
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    投稿日:2022.04.10

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