【感想】記憶の中の誘拐 赤い博物館

大山誠一郎 / 文春文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
1
9
6
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ブクログレビュー

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  • pocori

    pocori

    シリーズ2つ目なのでまとめて読了

    警察ものの小説(推理小説であってもなくても)もそこそこ読んできたと思っているが
    死後硬直が始まるということを知ってはいてもそれが解けるのは知らなかった

    推理は論理的だが犯人の動機はとってもウェットなかんじ
    館長が出歩くことを始め、1作目より登場人物の人間味増してる


    人生を〈偶然〉が手引きする
    〈必然〉で〈運命〉
    と解説に載っており、心に残りました
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    投稿日:2023.04.21

  • suwaro(スワロ)

    suwaro(スワロ)

    このレビューはネタバレを含みます

    未解決事件などの捜査書類や証拠品を収める警視庁の犯罪資料館─通称『赤い博物館』の館長・緋色冴子と部下の寺田聡が未解決事件を再捜査する全5編の短編集です。事件関係者の視点、提示された証拠、聞き込みそして推理していく様子はわかりやすいです。
    こちらはシリーズ2作目で前作は原作にしたテレビドラマ(二時間ドラマ)を観たことがきっかけで読みました。前作が面白かったので今作も期待して読んだのですが期待値が高かったためか、犯人の行動に『えっ?確かに騙されたけれどこれは無理がないか…?』感じる話もありました。(犯人がある行為をしていたという点では前作の「死が共犯者を別つまで」のほうが無理を感じなかった)、犯人が何のためにその行為をしたか?という意外性では「連火」「死を十で割る」「記憶の中の誘拐」が良かったです。また前作とは異なり情緒的な面での動機があったり、安楽椅子探偵のように資料と寺田からの話で事件を解決していた冴子が外に出て事件関係者の話を聞きに行くという行動をしたりしており変化を感じました。次作も楽しみです。

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    投稿日:2023.03.10

  • 鹿の子

    鹿の子

    赤い博物館の第二弾。内容は、第一作よりも深い感じ。ただ、館長緋色紗栄子が関係者の聴き取りに同行するなど、少し物語が変わっている。第一作のままで推理を働かせなかったか、少し残念に思う。

    投稿日:2023.03.04

  • machinobu

    machinobu

    シリーズ、第二弾(だそうです)。
    未解決事件の捜査資料を収蔵する通称『赤い博物館』の館長・緋色冴子。
    ずば抜けた推理力を持つものの、対人関係に難を持つ警視。
    部下の(まともな?)寺田聡とともに、過去に起こった未解決事件の謎を追う。

    ・夕暮れの屋上で
    ・連火
    ・死を十で割る
    ・孤独な容疑者
    ・記憶の中の誘拐

    それぞれ味のあるストーリーですね。
    視点を変えると、当たり前に見えていた景色がガラッと変わるシーンは、面白いですね。
    なるほど、そう言う見方があったのか?
    きちんと伏線もあり、納得です。
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    投稿日:2023.03.04

  • katz21

    katz21

    未解決事件の再調査で、過去の真実が明らかになるシリーズの久々の2冊目だそう。
    コミュ力欠如の名探偵ホームズ役の警視が鋭い推理で過去の事件をあぶり出す。ワトソン役としての刑事はその分平凡的ではありますが。短いけれどもなかなか読み応え、謎解きたっぷりで楽しめました。こうなると最初の作品も読んでみたくなります。続きを読む

    投稿日:2022.10.25

  • 0071

    0071

     未解決事件などの捜査資料を所蔵する《赤い博物館》の館長、緋色冴子。助手は訳があって捜査一課からとばされた寺田。の第2作。1作目、未読で、寺田が捜査一課から追い出された理由は知らない。緋色はどうやら前作に比べて外へでるようになった模様。連作短編集。

    夕暮れの屋上で・・・高校2年生の女子が学校屋上で頭を打って亡くなった事件。清掃業者は「先輩、これでお別れですね」の言葉を聞いていた。しかし、これは亡くなった女子高生が発したものなのか。

    連火・・・連続放火事件。犯人は灯油で家を全焼させていたが、家族が逃げられるように火の動きを調節し、放火してすぐに被害者宅へ逃げるように電話していた。当時、警察へかかってきた電話によると、犯人は誰かに会いたかったらしい。

    死を十で割る・・・コインロッカーに男性のバラバラ遺体が入れられた事件。同時に男性の妻も自殺を図っていた。緋色は、胴体は切断されておらず、腕、足の関節を切断していたことから、運転の姿勢だったことを突き止める。

    孤独な容疑者・・・既読。

    記憶の中の誘拐・・・寺田持ち込み案件。同級生は、幼い頃、誘拐されたことがある。犯人は実の母親。虐待があったため、医師の夫妻に引き取られたのだった。その両親は事故でなくなり、叔父が親がわりになっている。

     スムーズに読めるし、トリックも趣向を凝らしてあって、楽しい。安定の作品だな。一番のおどろきは、解説にあった。ドラマ化された時、緋色は松下由樹だったらしい・・・イメージが全然違う。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.11

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