【感想】教養としての「日本列島の地形と地質」

橋本純 / PHP研究所
(3件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • whitesheep11

    whitesheep11

    昨日から北京オリンピックが始まったので、「ブラタモリ」はしばらくお休みだ。そうでなくてもこの時期は、あまり放送していないような気がする。





    復習あるいは予習ではないが、日本列島の地形と地質について知っておいて困らないので、今回の本を読んでみた。





    「ひとまず人間の時間間隔を捨ててみる」に驚いた。災害が起こらないところで起こったとき、反応としては「まさかという名の坂」があったとビックリする。





    しかし、地球は人類が存在する前からあり、数十年何も起きていないからと言って安全とは言い切れない。





    以前、著者が仕事で担当した地すべり調査では、約5000年前の縄文時代も地すべりを起こした事例があった。





    つい短いスパンで時間を見てしまうので落とし穴だな。






    地形・地質でふるさとを知るで、北海道から沖縄までを取り上げている。






    「カルデラ」というと熊本県の阿蘇が浮かんでくるが、群馬県にもあった。神社があることで有名な妙義山は、約600万〜500万年前に噴火した火山のようだという研究の結果が出ている。





    複数の火口があり、火山の多くは陸上だったと考えられる。火山活動の途中で地下にできた空洞によって陥没した。陥没によって、切り立った崖や尖ったやせ尾根ができたのだろうと著者は見ている。






    静岡県にはせき止められた過去がある?で、南西部地域を取り上げている。長年の地すべりで地質が弱くなったところに、大雨が降り流動したと考えている。




    過去には川が流れていた痕跡がある。著者は地すべりが川をせき止めたという仮説を立てている。





    現在では、川勝がリニア中央新幹線の建設をせき止めているなあ。自然現象ではないが。





    地形や地質は、今でも重要な役割を果たしているなあ。
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    投稿日:2022.08.05

  • 臥煙

    臥煙

    地質学の視点から47都道府県の特異な地形を推察する。数万年の長いスパンから見た災害大国日本。

    決して災害があるからそこに住むなと言うのではない。古来から災害と共存してきた日本。多くの地滑り地形。地質学の観点から地形を見ると過去の地滑りや地震が明らかとなる。

    正しく地形を見て正しく災害に対処するための起点となる貴重な視点の一冊。
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    投稿日:2022.04.26

  • Go Extreme

    Go Extreme

    第1部 日本列島はどんなところ?
    1なぜ日本には自然災害が多いのか
    自然災害の種類
    ひとまず人間の時間感覚を捨ててみる
    地震や火山が多い理由
    日本はツギハギだらけ
    細長い国土が急流をつくる
    日本には安全な場所はない?
    2日本列島ができるまで
    日本は大陸の一部だった
    大陸から離れ、海底火山が大噴火
    プレートからギュウギュウに押されている
    3地質学のきほん
    地質年代とは?
    岩石はおおまかに3グループ
    地質の「面」は重要
    地質と地形の切っても切れない関係
    古地磁気で大地の動きが分かる
    付加体って?
    第2部 地形・地質でふるさとを知る
    北海道・東北地方
    関東地方
    中部地方
    近畿地方
    中国・四国地方
    九州・沖縄地方
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    投稿日:2022.01.26

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