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リリアナ・セグレ, 中村秀明 / 岩波ブックレット (5件のレビュー)
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アズムンアッシュ
このレビューはネタバレを含みます
アウシュビッツは義務教育での社会でも習うほど有名である。その悲惨さも知る人の方が日本人でも多いが、それだからこそ気づかない部分も多く、自分はまだまだアウシュビッツについて不完全な知識しかないのだと実感した。この本は生きる上でも歴史を知る上でもとても大切な事を教えてもらえる一冊だ。
投稿日:2022.05.23
しょー
むごすぎる。 人間が、人間に対してこんなこと出来るんか。と、改めて思う。 戦争中はきっと、こんな事がいっぱいあったんやろうと思うけども、酷すぎる。 軍医も、名前変えて生き延びるとかありえない。 リリ…アナさんが仰ってた、無関心が1番ダメなこと。 本当にその通りなんだと思う。 もっと、色んなことに関心をもって学んで、考えて生きていかないと、また同じことが繰り返されてしまう。 平和の砦についても、それこそ、食についてもとても勉強になった。 とても、とても、色んな事を学ばせてもらい考えさせて頂けた本やった。続きを読む
投稿日:2022.01.28
みち子
わずか13歳にしてアウシュビッツ強制収容所に入れられ、死の行進を経験したリリアナ。 彼女が語り部を続ける背景には人類の戦争という惨たらしい歴史を繰り返さぬよう語り続けるだけでなく、現代にも残る憎悪に危機感を感じているからである。 「前に進むのよ。自分の足で一歩、また一歩」 というどんな過酷な状況であっても生きる選択をしてきた彼女のメッセージが印象に残った。
投稿日:2022.01.12
H.Sato
映画「ライフ・イズ・ビューティフル」はナチスの強制収容所の様子を描いていますが、あの場所に夢などありませんし、家族のドラマなんてありません。彼が描いたように物事が運ぶなんてことはあり得ないことなのです…。小さな子供は働けないので、収容所に着くとすぐに殺されました。生き延びているのはとても奇妙です。ドイツ兵がくまなく探しているので、隠れていられるというのは不可能です。子供がおやつをもらって、ドイツ兵の子供と一緒にピクニックに行くなんてありえません。収容所の中でスピーカーを使って妻と会話するというのも不可能な話です。強制収容所でありえたこと、可能だったことは死だけでした。あの映画の中で事実と呼べるのはそれだけです。子供が母親と再会するというのは希望をかんじさせるとても美しい場面ではありますが、それはハッピーエンドのおとぎ話としての結末にすぎません。続きを読む
投稿日:2021.12.04
cinejazz0906
ユダヤ系イタリア人のリリアン・セグレさんは、13歳でアウシュビッツ収容所での強制労働を生き抜き、ソ連軍侵攻前にドイツ国内のマルヒョ-収容所までの「死の行進」を強いられながらも生還した体験の「語り部」と…して、終身上院議員を務めながら人種差別問題と取り組んできた。本書は、絶望のなかで生きる道を選択したセグレさん90歳の<最後の証言>からのラスト・メッセ-ジである。「収容所で助け合いや友情はあったのか」の問いに「死の恐怖に直面すると、自らも考えつかない恐ろしい人間となり、友情などは存在しなくなる」と生々しい。続きを読む
投稿日:2021.12.03
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