【感想】食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは?

平賀緑 / 岩波ジュニア新書
(25件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • kijinekodou

    kijinekodou

    高校の頃、受験のために学んだ世界史では学べなかった、「南側」の事情やいいことで語られがちな側面をこういう負の面もあったということを教えてくれた本。食べ物という身近なものを通じて学べる点もよい。大人が読んでも学びは大きい。続きを読む

    投稿日:2024.02.19

  • NFCC図書館

    NFCC図書館

    はじめに
    序章 食べものから資本主義を学ぶとは
    1章 農耕の始まりから近代世界システムの形成まで
    2章 山積み小麦と失業者たち
    3章 食べ過ぎの「デブの帝国」へ
    4章 世界の半分が飢えるのはなぜ?
    章 日本における食と資本主義の歴史
    6章 中国のブタとグローバリゼーション
    おわりに 気候危機とパンデミックの時代に経済の仕組みを考え直す
    続きを読む

    投稿日:2023.11.27

  • 心配症子

    心配症子

    ジュニア向けだから読みやすい!

    産業革命まで遡り、食の歴史が紐解かれている。
    歴史の大きな流れの中で、政治的な思惑で食が影響を受けてきたことがよくわかる。

    第一次フードレジームはなんとなく知ってたけど、第二次フードレジームは知らなかった!
    第二次世界大戦後に米国が食物を輸出するために支援という名目で日本をはじめ各国に粉食を推奨したこと。

    そして、「南」の状況
    自給自足してたのに、北のやり方を押し付けられて、借金まみれ…。もっと詳しく調べてみよう。

    日本は大きなトレンドに乗るのが上手いなと思った。褒められたことではないけど…
    開国後は財閥と組んで外貨獲得
    戦後はフードレジームに乗り、安い輸入食品を受け入れることで米国と仲良くし、さらには国内産業を発展…
    続きを読む

    投稿日:2023.09.01

  • yamasnowboarder

    yamasnowboarder

    「ごはんと世界史」というより「食と”世界経済”の歴史」を紹介する一冊だった。

    狩猟生活から農耕による食の定住生産に変わり、土地の侵略/植民地化という悪行に伴う食とその生産地の搾取が顕在化して、産業革命以降は食が商品化されて資本主義(資本家と労働者に二分される)との結びつきがより顕著になって、今に至るって感じでしょうか。

    確かに食料を特別に大量生産してない地域(日本)で何故フードロスが起こるのかって素朴に生まれるおかしい疑問で、その答えこそが(荒くまとめれば)資本主義といったシステムの存在な訳で、そうなると解決は資本主義という硬く固まりすぎてまともに加工/変化できないシステム/概念の改修である思うと、今を生きる自分はここで何をすべきなのか...、とすこし考えている。

    本書の中で(食についてでないけど)実質的な資産とその中の金融資産の1980年から2010年の関係図がさらりと紹介されててその事実にゾッとした。
    金融資産って最近出現したシステムで、感覚的に何だかろくでないものだなあと思わずにいられなかったっす。
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    投稿日:2023.08.18

  • tomonkey-book

    tomonkey-book

    audibleで読了。

    約120億人の人々の食事を賄えるだけの食料があるのに、なぜ飢えで亡くなる人が世界中にたくさんいるのだろうか。

    恥ずかしながら、正直、このことについては考えたことがなかった。盲点だった。続きを読む

    投稿日:2023.08.05

  • こういち

    こういち

    読み始めは、岩波の本だと言う勝手な先入観から資本主義全否定のトンデモ本かな?と思ったが、実はそうではなく、資本主義というシステムの歴史と内容、そして今そのシステムで起こっている弊害について丁寧に書かれている良本。ただ、歴史を習った人間がこれをみるのはいいが、初っ端手にしてしまうと素直に世界史の授業受けれないな、と危惧。
    娘が高校生になったら勧めてみようかな?
    続きを読む

    投稿日:2023.04.19

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