【感想】世界で勝つブランドをつくる なぜ、アメーラトマトはスペインで最も高く売れるのか

岩崎邦彦 / 日本経済新聞出版
(4件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • noahei

    noahei

    高品質な農産物というブランドが、ヨーロッパでは空いているという視点が非常に興味深かった。スペイン企業との座組みについてもっと知りたいと思った。
    農産物という違いを見せにくい商品のブランディングのお作法という点で非常に参考になる書籍だが、「さいごに」のところで書いてあった通り、絶えず品質向上とブランド化の努力を続けることに価値があるんだろうなと思った。続きを読む

    投稿日:2022.08.11

  • hachi134

    hachi134

    「アメーラ」はトマトのブランドである。しかし、品種名ではない。独自の生産方法により、高糖度なトマトができるそうだ。
    本書はアメーラを題材にブランドの確立、維持について解説されている。
    ブランド力と知名度は違うとの点、同感である。
    ブランドネームを商標登録して、そのことを宣伝すればブランド力は付くと考えている経営者に理解頂きたい点である。
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    投稿日:2022.05.28

  • にら

    にら

    『農業のマーケティング教科書』『観光ブランドの教科書』の著者の2021年末に出版された最新刊。

    ブランドやマーケティングについては前著と重なる部分があるが、日本のブランドトマトの世界進出のプロセスが書かれていて、読み物として面白い。

    『アメーラ』というブランド名の由来は、静岡の方言とのことで、静岡弁と世界各国で受ける印象にさほど違いがないというのも興味深い。
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    投稿日:2022.03.08

  • Go Extreme

    Go Extreme

    第1編 世界ブランドへの挑戦
    第1章 常識に「?マーク」をつけよう
    日本は「トマト小国」である
    小国は大国に勝てないか
    ヨ—ロッパに「食」の有名ブランドはあるか
    大きなビジョンを描こう

    第2章 トマト小国からの大きな挑戦
    はじまりは「ミラノ万博」
    進出前に現地を知る
    ブランドづくりの土台は品質にある
    モノづくリとブランドづくりを並行させる
    スペインで最も高く売れるトマトに
    輸出するのはトマトではなく、「ブランド戦略」

    第3章 海外進出のパターン
    輸出から現地生産へ
    海外進出の3パターン
    ジョイントベンチヤ—を設立
    「標準化」と「現地化」の掛け算
    現地のパ—トナ—との信頼関係を構築
    直接投資が国内事業にもたらす効果
    進出国の経済と消費者を客観的に把握する
    高品質トマトへのニーズはあるか

    第2編 世界ブランドになる条件
    第4章 ブランドづくりのベクトル合わせをしよう
    ブランドづくりの前提条件は何か
    このコーヒーをおいしくする方法
    マーケティングにおける最強の武器
    ブランドを定義しよう
    強いブランドに備わる3条件
    ブランドの力とは何か
    ブランドカと業況の関係
    ブランドカと知名度は違う
    小さくても強い世界ブランドをめざす
    第5章 どうすれば世界ブランドが生まれるのか
    強いブランドの条件を探索する
    ブランドカを測定する3つの質問
    強いブランドを生み出す4つの要因
    「広告費がないからブランドづくリができない」は本当か
    「イメ—ジ明快」と「感性訴求」の要因は各国とも共通
    「イメージX感性」のマトリクス表
    「価格の安さ」でブランドはつくれない
    なぜ、日本企業は世界でのブランドづくリに苦戦するのか
    消費者がィメ—ジする強いブランド
    アップルもナイキも日本に影響を受けている
    第6章 海外からみた日本の強みは何か
    原産国効果とは
    海外から見た日本の「強み」とは?
    「おいしい国」日本
    海外が認識する「日本のイメージ」
    日本の食に惹かれる消費者の特徴
    日本の食への評価を測定する4つの質問
    食のスタィルと日本の食への関心度の関係
    日本のィメージを訴求する
    「さりげなく日本」をめざす
    第7章 生産国のイメージが世界ブランドに与える影響
    生産国効果とは何か
    トマトの生産量が多い国は?
    生産量=ブランドカではない
    生産国効果の実験どこの国のトマトに魅力を感じるのか
    国境を越えたブランドづくりの「相乗効果」
    生産国の食のィメージを把握しよう
    食に関するスタイルと好きな海外料理との関係
    ラテン系諸国からファストフ—ドの世界ブランドが生まれない理由
    料理で食材をブランド化しよう
    第3編 世界ブランドを創造する
    第8章 国境を越えるブランドの「軸」をつくろう
    理想なきブランドはない
    強い世界ブランドはブレない
    国境を越えてブランドアイデンティティを共有する
    アメーラのブランドアイデンティティ
    おいしさに国境はない

    第9章 逆張りのブランドづくり
    現地のリーダ—と違うことをする
    オランダの逆を行く
    25段か、3段か
    スマ—卜化で失われたもの
    スマート化のパラドックス
    「真のスマ—卜化」とは何か

    第10章 AIでブランドはつくれるか
    AI、こだわリ農家か
    AIが得意なこと、ブランドづくリで大切なこと
    ある日のアレクサとの会話

    第11章 引き算のブランドづくり
    ブランド化のきっかけは何か
    きっかけは「引き算」
    危険な「足し算戦略」
    日本は、引き算の国
    世界の共感を生む、日本発の引き算
    引き算のパタ—ン
    「事業領域」の引き算
    「品ぞろえ」の引き算
    「食べ方」の引き算
    「夕―ゲット」の引き算
    「キャラクター」の引き算
    第12章 世界ブランドは感性に訴える

    頭だけでなく、心に訴求する
    「良い悪い」の勝負から、「好き嫌い」の勝負へ
    機能と情緒の逆相関現象
    ブランド要素で感性に訴求しよう
    世界に通用する「スローガン」をつくろう
    アメーラのスローガン
    世界に通用する「ロゴ」をつくろう
    世界を代表するロゴは何か
    良いロゴの条件
    アメーラのロゴ(日本)の場合
    ヨ—ロツバのロゴはいかにつくられたか
    世界に通用する「パッケージ」をつくろう
    パッケージの現地化
    ブランドづくりは音楽に似ている

    第13章 世界に通用するブランドネームをつくる
    世界で通用するブランドネームをつくる
    強いブランドは名前が良い
    海外進出前にブランド名を調査しよう
    トマトをつくるのではなく、アメ—ラをつくる
    世界ブランドは名前を大切にする
    良いネーミングの条件とは

    第14章 ブランドには「守り」も必要
    ブランドづくリの「攻め」と「守り」
    ハ—ドルが高い=真似されにくい
    農産物の海外生産のハ—ドル
    ヨコ展開を脱しよう
    知財戦略でブランドを守る
    アメーラの知財戦略
    特許かブラックボックスか
    商標権でブランドを守る
    第15章 世界ブランドは進化を続ける
    現状維持は後退である
    ブランドづくりは瞬発力ではなく、持続力
    チャレンジせずに成功したブランドはない
    続きを読む

    投稿日:2022.01.26

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