【感想】環境先進国・江戸

鬼頭宏 / PHP新書
(2件のレビュー)

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  • kohamatk

    kohamatk

    ・石油ショックの時、石油が全く輸入できなくなった場合の養える人口の試算結果は、4000〜5000万人だった。
    ・18世紀初頭から1世紀半にわたって人口は停滞していたが、民衆の生活は着実に向上していた。
    ・18世紀の農業は、乾田化による裏作とともに、し尿、大豆や菜種の油粕、魚の〆粕、イワシやニシンの肥料としての利用によって発展した。10人が1年間に排泄するし尿は、米100kgに相当する金額に値する商品だった。
    ・文化期以降は、中流平野や三角州の用水路開削、伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海沿岸、有明海、八代湾などの干潟干拓によって耕地面積を拡大した。
    ・享保、天明、天保の3大飢饉はいずれも冷夏多雨によるもの。
    ・明治前期における日本のエネルギー供給は、薪が82%、木炭と石炭がいずれも8%余りだった。
    ・近代以前に森林が破壊された時期は、都城や巨大な寺院が建立された7〜8世紀(近畿一円に限る)と、安土桃山から江戸時代前期にかけて(コンラッド・タットマン)。1666年に幕府は諸国山川掟を発令して山林の管理を行った。
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    投稿日:2012.03.21

  • bax

    bax

    このレビューはネタバレを含みます

    [ 内容 ]
    歴史人口学の専門家が、文明史と人口変動の波動の中で「江戸」を捉え、少子化と環境保全の切っても切れない関係を解き明かす。
    「環境先進国・江戸」に学ぶ21世紀の地球のあり方。

    [ 目次 ]
    プロローグ―二十一世紀を読むヒントは江戸時代にあり
    第1章 文明史における江戸時代
    第2章 成長と開発のメカニズム
    第3章 災害見本市のような時代
    第4章 動物受難のとき
    第5章 開発と産業発展
    第6章 疫病と都市の環境史
    エピローグ―静止人口へのソフト・ランディング

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    投稿日:2011.04.23

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