【感想】ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

櫛木理宇, ヤマウチシズ / 角川ホラー文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
3
6
2
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • LUCKY

    LUCKY

    1 水晶の飾り窓・・・理想通りの屋敷、裕福でやさしい夫、静かで平穏な生活を手に入れた薪苗紀枝を悩ませているのは自宅のインターフォンに現れる女性、水晶が呼ぶ幽霊
    2 大好きな祖父母・・・百々畝凪の相談は優しい表情の祖母の幽霊が現れる件だった。そして百々畝家に伝わる、亥の年に12歳の女児が奥座敷に何かがいるのを視て吉凶を占うしきたりを話し始める
    3 四谷怪談異考・・・劇団箱庭座が脚本家の3回忌の追悼公演を企画したところ座長が事故死、主役に抜擢された志乃譜が相談に来た
    続きを読む

    投稿日:2023.12.04

  • ポム

    ポム

    シリーズ第19弾。

    3話からなる短編集。
    不満をいいつつもとうとう最新刊。
    ホラーというよりは生きている人間の悪質な部分をテーマにしている部分が強く感じる。

    数日やったアルバイトのお金を少しずつ崩しつつデートをするような森司。
    まともに働いたこともない森司がいっちょまえに将来の家庭像を部員の前で語ったりしちゃったりしちゃって・・・・オイ!
    全力で生活費を稼いでいる鈴木や泉水の前でよく恥ずかしげもなく言えたもんだ。

    小説とはいえ森司が19巻になってもいまだこんな感じな部分が不快な為イマイチ★を高く評価できずにおります。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.28

  • いこ

    いこ

    このレビューはネタバレを含みます

    年末年始も落ち着かないメンバーである。
    今回は「怒り」が印象的な話が多かった気がする。
    あと複雑な仕様になっている話ばかりで、真相が明かされるドキドキ感も強かった。
    ああ、そうなるのかと。

    怖さという意味では、四谷怪談の話に出てきた某キャラがスルーしていた事実が一番怖かった。
    森司も「真に恐ろしいのは、これだ」と言わしめた件。
    やはり、幽霊よりよほど怖いのは生きた人間の意志の方である。

    そんな中、ちゃっかりこよみちゃん一家の危機に駆けつけ、夜食をいただき、お泊り未遂まで発展した人がいるんですけど。
    これでまだ付き合ってないんですって。
    何回目だろう、このツッコミ。
    ついにみんなに結婚の方が早そうと言われる始末。
    全くだ(こよみちゃん家族公認だもの)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.09.15

  • ao-neko

    ao-neko

    第19弾。だけれど二人の仲の進展は……うーん、ま、こんなもんでしょか。全くの進歩がないわけではないけれど。その他オカ研メンバーの気持ちはよーく分かるぞ。
    ホラーの部分は今回も怖いです。ほんわかムードに騙されずやっぱりどこまでも怖い。しかし実は一番怖いのって幽霊……よりも生きている人間……よりも……雪っ!? これは雪国の人なら共感できるのでしょうか。閉じ込められるって驚愕すぎます。全然ロマンチックじゃないんだ。
    というのはさておき。「四谷怪談異考」が凄いです。ざっくりとしか知らなかった「四谷怪談」も分かりますし。それになぞらえた現実の事件の謎解き、そしてラストの一番恐ろしく惨たらしい真相の解明まで、ぞくぞくが止まりませんでした。鼠と櫛の謎が怖すぎた……。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.21

  • まりるり

    まりるり

    このレビューはネタバレを含みます

    ホーンテッド・キャンパスは、怪異よりも、人の方が怖いという感想を持つ話だけど、
    今回の物語の中では、悪意という悪意は無く、人の方が怖いという感覚ではなかったかな。

    もちろん、生き霊だとか、死してなお執着する思いの強さだったりが描かれるので、人の思いの強さや深さが与える影響なんかは感じる話ばかりでは合ったけれど。


    ここからはネタバレ。

    「人の方が怖い」という話が多いホーンテッド・キャンパスで、今回はそれに当てはめるなら、3つ目の話かな。
    劇団員の紫乃譜が、虐待されている隣家の子を知らぬふりしていたその心持ちが1番怖い。
    もちろん、そう至るには紫乃譜の人生に原因があるんだけどね。
    そしてその原因となる心の動きが、3作目の物語の核にもなっている。
    紫乃譜が隣家の子を見殺し(亡くなってないけど)にするのは仕方ない流れにしても、やっぱり砂を噛んだような、うーん、、、というような、怖さというか苦さを感じたな。

    「人が怖い」で、悪意が前面に押し出されることも多い中で、ちょっと種類の違う「人が怖い」でした。


    さて、森司とこよみちゃんの恋愛模様は進展せず。
    とはいえ、これお互いが自分のこと好きじゃないのかって、もはや分かってるよね⁈
    焦ったすぎるけど、焦らさないと、なかなかホーンテッド・キャンパスの巻数稼げないもんね(笑)

    まだまだ櫛木理宇的には、この舞台設定に合うホラーな物語生み出せるってことかな?
    生み出し終わるまでは、森司・こよみの両思いは叶わないかな?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.04.10

  • ちこ(´・ω・)

    ちこ(´・ω・)

    「水晶の飾り窓」
    自分の死んだ姿を見ている。
    どんな夢であれ忘れてしまったり記憶になければいいだろうが、鮮明に覚えているのは辛いよな。
    全ての内容を覚えているのは別に問題ないだろうが、こんなに事細かく記憶に残ってしまっていたら登場した場所を見たりする事すら嫌になりそう。

    「だいすきな祖父母」
    視線を感じる先にいるのは。
    相手が誰であったとしても、どんな場所であれ見られていたら不気味なうえ気味が悪いだろうな。
    きっと偶然が重なったのだろうが、亡くなったタイミングと儀式を失敗させた事が分かっていた事が余計に真実から目を逸らさせたのかもしれない。

    「四谷怪談異考」
    自撮りをすると何故か醜く。
    好意を抱くことは自由なはずなのに、互いに知らなかった重要な情報があるなんて思わないよな。
    皆が同じことをしているから自分もと思ってしまうかもしれないが、助けを求められていたにも関わらず無視していたのなら加害者も同然なのでは。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.15

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。